クラッシュ・ロワイヤル(クラロワ)で「巨大クロスボウや迫撃砲を使ったデッキを組んでみたいけれど、勝ち方が分からない」「自陣に建物を置くだけでタワーが削れる仕組みを知りたい」と思ったことはありませんか。射程の長い建物を自陣の橋の近くに置き、遠くから相手のタワーを削っていくデッキが、シージ(シージデッキ)と呼ばれる型です。
この記事では、シージの考え方と強み・弱み、デッキの組み方、建物の置き方、守り方、苦手な相手までを順番に解説します。あわせて、2026年に公式で調整された点も日付つきでまとめます。

シージとは?射程の長い建物で遠くからタワーを削る型
自陣に置いた建物で、相手のタワーを攻撃する
シージは、射程の長い建物を自陣の橋の近くに置いて戦う型です。橋の近くに置くと、自分の陣地にいながら相手のタワーへ攻撃が届きます。相手は、その建物を止めるために、自分から攻めてくる必要があります。
建物を守りきれれば、置いている間ずっとタワーにダメージが入ります。反対に、建物を早く壊されると、使ったエリクサーが無駄になりやすくなります。建物を守りきれるかどうかが、シージの勝負の中心です。
「シージ」は英語の siege に由来する呼び方
「シージ」は、英語の siege(城を攻める・包囲する)に由来する、プレイヤーの間で使われる呼び方です。用語集でも、ほかの呼び方とあわせて紹介しています。
日本語の攻略サイトでは、カード名をそのまま使って「クロスボウデッキ」と呼ぶ例もあります。たとえば、平均コストが2.9の巨大クロスボウのデッキは、Smashlog の2020年の記事で「2.9クロスボウデッキ」と紹介されています。この記事では、まとめて「シージ」と書きます。
「攻城」は攻城バーバリアンの略称としても使われる
日本語のクラロワでは、「攻城」が攻城バーバリアン(英語名 Battle Ram)の略称として使われることがあります(Smashlog の用語集に「攻城ババ」「攻城」と載っています)。
攻城バーバリアンは、建物だけをねらって突進するユニットで、橋の前から素早く攻める型(橋前攻め)でよく使われます。射程の長い建物を置くシージとは別の型です。本サイトのカード解説でも、攻城バーバリアンは「建物で守るデッキ」に有効な相手として挙げています。
ゴブリンドリルは、この記事のシージに含めない
ゴブリンドリルも建物ですが、相手の陣地の好きな場所に出てきて、その場からタワーを攻めるカードです。自陣から攻撃するシージとは戦い方が違うので、この記事では扱いません。
シージの主役|巨大クロスボウと迫撃砲の違い
2枚の違いを表で比べる
シージの勝ち筋になる建物は、巨大クロスボウと迫撃砲です。どちらも橋の近くに置くと相手のタワーに届きますが、性格が違います。
| 項目 | 巨大クロスボウ | 迫撃砲 |
|---|---|---|
| エリクサー | 6 | 4 |
| レアリティ | エピック | コモン |
| 攻撃できる相手 | 地上のみ(空中は攻撃できない) | 地上のみ(空中は攻撃できない) |
| 近くの相手 | 近づいた地上のユニットも攻撃する | 近くの相手は攻撃できない |
| 得意なこと | 橋の近くから、相手のタワーを削り続ける | 範囲攻撃。離れた位置の地上の群れを削る守りにも使える |
| 苦手なこと | 体力の多いタンクに近づかれる。アースクエイクやライトニングにも弱い | 足元に入られる。ディガーやアースクエイクにも弱い |
| 進化(本サイトの一覧) | 載っていない | あり |
コストは、巨大クロスボウが6エリクサー、迫撃砲が4エリクサーです。迫撃砲のほうが軽く出せる一方で、近くの相手を攻撃できません。
巨大クロスボウ|置いたまま、守りにも働く
巨大クロスボウは、橋の近くに置くと相手のクラウンタワーまで攻撃が届きます。相手の地上ユニットが近づけば、そちらを攻撃するので、守りの建物としても使えます。ただし、ジャイアントやゴーレムのような体力の多いタンクに近づかれると、タワーではなくタンクを撃ち続けることになります。
迫撃砲|範囲攻撃で、守りにも使える
迫撃砲は、橋の近くに置くと相手のタワーまで届きます。弾は範囲攻撃なので、離れた位置にいる地上の群れを削る守りにも使えます。攻めるなら橋の近く、守るなら自陣の後ろ寄りというように、目的に合わせて置く位置を変えます。近くの相手は攻撃できないので、足元に入られると無防備になる点に注意してください。
シージの強みと弱み
強み|自陣から、ずっと攻撃できる
シージの強みは、自陣にいながら相手のタワーを攻撃できることです。守りきれれば、置いている間はダメージが入り続けます。
建物は自陣にあるので、守るときは自分のタワーの攻撃も使えます。守りで得をしたあとは、残ったユニットを使った反撃(カウンターパッシュ)につなげる形も作れます。
弱み|建物は時間で壊れ、呪文にも弱い
建物は、置いてから時間がたつと体力が減っていきます。置くタイミングを間違えると、十分に働く前に壊れてしまいます。ほかにも、次のような弱点があります。
| 弱点 | 内容 |
|---|---|
| 建物に強い呪文 | アースクエイク・ロケット・ライトニングのような呪文で、建物を処理されやすくなります。 |
| 空中を攻撃できない | 巨大クロスボウも迫撃砲も、空中のユニットには手が出せません。対空のカードを別に用意します。 |
| 体力の多いタンク | ジャイアントやゴーレムのような大型ユニットが近づくと、巨大クロスボウはタワーよりタンクを撃ち続けます。 |
| 足元に入られる | 迫撃砲は、近くの相手を攻撃できません。 |
空中への備えは、対空できるカード一覧で詳しく解説しています。
シージデッキの組み方|8枚の役割
8枚の役割の配分は、デッキの組み方完全ガイドと同じ考え方で決めます。シージでは、建物を守るカードと、建物を早く手札に戻せる安いカードが特に大切です。
役割ごとに入れるカード
| 役割 | 入れる理由 | カードの例 |
|---|---|---|
| 勝ち筋(建物) | 橋の近くに置いて、タワーを削る | 巨大クロスボウ・迫撃砲 |
| 守りの建物 | 建物をねらうユニットを引きつけ、タワーから離す | テスラ・大砲・ボムタワー・インフェルノタワー |
| 建物を守るユニット | 建物に近づく相手を止める | ナイト・アーチャー |
| 手札を回す安いカード | 勝ち筋の建物を早く手札に戻す。足止めにも使える | スケルトン・アイススピリット・アイスゴーレム |
| 小型の呪文 | 群れや空中の小型ユニットを倒す | ローリングウッド・ザップ・矢の雨 |
| 大型の呪文 | 後衛のユニットを倒す。タワーを削りきる | ファイアボール・ロケット |
守りの建物のうち、空中を攻撃できるのは、テスラ、インフェルノタワー、ゴブリンの小屋(出てくる槍ゴブリン)などです。大砲とボムタワーは地上しか攻撃できないので、空中への守りは別のカードで用意します。
攻略サイトで紹介された構成の例(2020年)
2020年に Smashlog が紹介した「2.9クロスボウデッキ」は、次の8枚です。いまのコストで足すと合計23エリクサーで、8枚の平均は約2.9になります。
| カード | コスト | 役割 |
|---|---|---|
| 巨大クロスボウ | 6 | 勝ち筋(建物) |
| テスラ | 4 | 守りの建物。空中も攻撃できる |
| アーチャー | 3 | 建物を守るユニット。空中も攻撃できる |
| アイスゴーレム | 2 | 安いカード。相手の攻撃を引き受ける |
| アイススピリット | 1 | 安いカード。手札を回し、足止めにも使える |
| スケルトン | 1 | 安いカード。手札を回し、足止めにも使える |
| ローリングウッド | 2 | 小型の呪文 |
| ファイアボール | 4 | 大型の呪文 |
これは2020年当時の構成です。その後、カードの調整が何度も入っているので、いまの環境でこのまま通用するとは限りません。役割の配分を知るための例として見てください。平均コストの出し方は、エリクサーの解説記事で解説しています。
迫撃砲で組むときの考え方
迫撃砲は4エリクサーなので、上の役割の枠を同じように埋めれば、巨大クロスボウより軽いデッキになります。近くの相手を攻撃できない分、足元に来た相手を止めるカードを多めに考えてください。
建物の置き方|どこに・いつ置く?
橋の近くに置くと、相手のタワーに届く
タワーを削るなら、橋の近くに置きます。迫撃砲を守りに使うなら、自陣の後ろ寄りに置きます。置く位置のマス数は、カードの調整で変わることがあるので、この記事では書きません。実際のバトルで、届く範囲を確かめながら位置を覚えてください。
相手の呪文が戻る前に置く
ロケットやライトニングのような呪文は、建物を処理するためにも使われます。呪文は、使うと次に引くカードの列の一番後ろに回るので、すぐには手札に戻りません。先出しと後出しの記事にある「相手のカードが戻ってくるまでを数える」考え方を使い、相手がその呪文を使った直後に置くと、建物が長く働きやすくなります。
相手のエリクサーが少ないときに置く
6エリクサーの巨大クロスボウは、相手がすぐに止めに来られないときに置くのが基本です。相手が大きな攻めをした直後など、エリクサーを使い切ったタイミングを見ましょう。相手のエリクサーを見積もる方法は、エリクサーカウントの記事で解説しています。
建物を置くまでの手順
相手の攻めを止めて、手札とエリクサーに余裕を作ります。
相手がすぐに止めに来られるか、建物を壊す呪文が戻っているかを確認します。
タワーを削るなら橋の近く、守りに使うなら自陣の後ろ寄りに置きます。
相手が近づいてきたら、安いカードで足止めして、建物が働く時間を延ばします。
建物を守る立ち回り
足止めと守りで、建物に近づけさせない
建物を守るには、近づく相手を安いカードで止めるのが基本です。スケルトンやアイススピリットは、少ないエリクサーで相手の動きをそらしたり止めたりできます。ナイトやアーチャーのような守りのユニットと、守りの建物を組み合わせると、建物まで届く相手を減らせます。
守りで得をしたら、反撃につなげる
相手の攻めを少ないエリクサーで止められたときは、エリクサーで有利に立てています。この考え方は、ポジティブトレードの記事で解説しています。守りきって残ったユニットを使って攻めるなら、カウンターパッシュの記事も参考になります。
呪文は、建物を守るためにためておく
ファイアボールやロケットのような大型の呪文は、相手の後衛を倒したり、タワーを削りきったりするために温存します。小型の呪文は、群れが来たときにすぐ使えるようにしておきます。呪文の使い分けは、呪文の使い方の記事にまとめています。
空中の攻めには、別のカードで対応する
巨大クロスボウと迫撃砲は、空中のユニットを攻撃できません。エアバルーンやラヴァハウンドのような空中の攻めは、テスラやアーチャー、矢の雨のように空中に届くカードで止めます。
シージが苦手な相手と対策
苦手な相手と、その理由
| 相手 | 困る理由 | 対策の考え方 |
|---|---|---|
| 体力の多いタンク(ジャイアント・ゴーレム・ロイヤルジャイアント) | 巨大クロスボウが、タワーではなくタンクを撃ち続ける | インフェルノタワーやP.E.K.K.Aのように、大型のユニットに大きなダメージを出せるカードを入れる |
| 建物に強い呪文(アースクエイク・ロケット・ライトニング) | 建物が早く壊される | 相手が使ったあとに建物を置く。建物をねらうユニットを引きつける守りの建物も用意する |
| 建物をねらう速攻(ホグライダー・攻城バーバリアン・ロイヤルホグ) | 建物へ直接向かってくる。迫撃砲は足元に入られやすい | 大砲やテスラのような建物で引きつけ、安いカードで止める |
| ディガー | 迫撃砲は、近くにいる相手を攻撃できない | 足元の相手を止めるカードを組み合わせる |
| 空中の攻め(エアバルーン・ラヴァハウンド) | 建物が空中を攻撃できない | テスラ・アーチャーなど、空中に届くカードを入れる |
ここに挙げた内容は、本サイトのカード解説をもとにしています。デッキの中身や相手のカードによって、有利・不利は変わります。
シージデッキと戦うときの考え方
相手がシージのときは、建物を早く処理できるかが鍵になります。アースクエイク・ロケット・ライトニングのような建物に強い呪文や、建物で守るデッキに有効な攻城バーバリアンが、その手段の例です。建物は時間がたつと壊れていくので、置かれたばかりの建物に無理に突っ込まず、エリクサーの得を取れる形で処理する考え方もあります。
シージまわりの調整(2026年9月20日時点)
公式のバランス調整の記事で、シージに関わる変更を確認しました(2026年9月20日に、英語版の公式ページを開いて確認)。数値はその後の調整で変わることがあるので、この記事では変更の方向と公式の理由だけを書きます。
2026年6月〜9月の変更
| 日付 | カード | 変更の内容 | 公式の説明(要約) |
|---|---|---|---|
| 6月1日 | 進化迫撃砲 | 出てくるゴブリンの出現が遅くなった | ゴブリンが、止める前にクラウンタワーへ届いてしまうため |
| 6月1日 | テスラ | 寿命が短くなり、体力はわずかに増えた | 地中で呪文を受けない時間が長く、場に居座りすぎるため |
| 8月4日 | 巨大クロスボウ | 攻撃の間隔が長くなり、1発のダメージが大きくなった。弾の速さも上がった | 射程の端で、倒した相手にも1発余分に撃ってしまう挙動を直すため。全体のダメージ効率はほぼ変わらない |
| 8月4日 | 迫撃砲 | 攻撃の間隔が短くなった(強化) | 通常の形が進化やヒーローの形に押されていたため(迫撃砲・バーバリアン・ゴブリンをまとめた説明) |
| 8月4日 | 進化迫撃砲 | 攻撃の間隔が長くなった(弱体化) | 同上(力を通常の形へ振り分けた) |
公式の原文は、6月の調整と8月の調整で確認できます。9月8日・16日の調整(公式の9月の記事)には、巨大クロスボウと迫撃砲の変更は載っていません。
9月の調整で、建物の守りに関わる点
9月8日の調整では、攻城バーバリアンとゴーレムの敵を見つける範囲が広がりました。本サイトのバランス調整まとめでは、この2枚が建物に引きつけられずに通り過ぎる場面が多かったため、と説明しています。建物で引きつける守りを考えるときは、この2枚の動きを確認しておきましょう。
いまの使用状況はランキングで確認する
デッキの使用率・勝率は、毎日更新のランキングで見られます。巨大クロスボウや迫撃砲を使うデッキが入っているかを、順位表で確認してください。集計は、レジェンドの道の上位プレイヤーが中心です。
- 1
- 勝率
- 60.9%
- 使用率
- 0.07%
- 試合数
- 279
- 平均コスト
- 3.6
- 2
- 勝率
- 61.9%
- 使用率
- 0.05%
- 試合数
- 202
- 平均コスト
- 4.0
- 3
- 勝率
- 63.4%
- 使用率
- 0.03%
- 試合数
- 134
- 平均コスト
- 3.8
- 4
- 勝率
- 58.1%
- 使用率
- 0.17%
- 試合数
- 713
- 平均コスト
- 3.3
- 5
- 勝率
- 55.3%
- 使用率
- 1.43%
- 試合数
- 5,922
- 平均コスト
- 3.8
- 6
- 勝率
- 63.1%
- 使用率
- 0.03%
- 試合数
- 111
- 平均コスト
- 4.0
- 7
- 勝率
- 57.9%
- 使用率
- 0.11%
- 試合数
- 470
- 平均コスト
- 4.0
- 8
- 勝率
- 58.9%
- 使用率
- 0.06%
- 試合数
- 263
- 平均コスト
- 4.1
- 9
- 勝率
- 61.8%
- 使用率
- 0.03%
- 試合数
- 110
- 平均コスト
- 2.6
- 10
- 勝率
- 54.2%
- 使用率
- 0.71%
- 試合数
- 2,939
- 平均コスト
- 3.6
集計: レジェンドの道・直近7日・207,564試合(2026年9月21日まで)。100試合未満のものは載せていません。
よくある質問
- シージデッキは初心者でも使えますか?
-
使えます。ただ、建物を置く位置とタイミングを考える場面が多いので、慣れるまでは試合数が必要です。エリクサーの数え方や呪文の使い方が身についているほど、扱いやすくなります。
- 巨大クロスボウと迫撃砲のどちらを入れればいいですか?
-
巨大クロスボウは6エリクサーで、近づいた地上の相手も攻撃します。迫撃砲は4エリクサーの範囲攻撃ですが、近くの相手は攻撃できません。守りのカードや、相手のデッキに合わせて選んでください。
- シージと攻城は同じ意味ですか?
-
別のものです。「攻城」は、日本語では攻城バーバリアンの略称として使われることがあります。攻城バーバリアンは、建物をねらって突進するユニットです。射程の長い建物で削るシージとは別の型です。
- 進化した迫撃砲は使えますか?
-
迫撃砲には進化があります。進化は特別な枠に入れて使います。入手方法や仕組みは、進化カードの解説記事で解説しています。巨大クロスボウは、本サイトの進化カード一覧に載っていません。
まとめ
シージは、巨大クロスボウや迫撃砲のような射程の長い建物を自陣に置き、遠くからタワーを削る型です。建物を守りきれるかどうかが勝負の中心で、守りの建物・建物を守るユニット・安いカード・呪文をバランスよくそろえます。
建物を置くときは、相手の呪文とエリクサーを見てから置くのが基本です。苦手な相手への対策も、デッキを組む段階で決めておきましょう。デッキ全体の組み方は、デッキの組み方完全ガイドにまとめています。



ほかのデッキタイプの解説は、次の記事にまとめています。


