Cities: Skylines II(以下 CS2。日本語では「シティーズ スカイライン2」とも呼ばれます)で街を育てていると、いつの間にか月々の収支がマイナスになり、貯金が減っていく場面に出会います。「お金が足りない」「税金はどれくらいにすればいいのか」「ローンを組んでも大丈夫なのか」と悩んだときに、まず確認すべき画面と、公式に説明されている税金・予算・料金・ローンの仕組みを整理します。本記事は CS2 の Patch 1.6.2f1「Autumn Breeze」(2026年9月16日配信)時点の内容です。無限資金などのチートや MOD の話は扱いません。
収支の見方:Economy パネルを確認する
赤字の原因を探る前に、まず収入と支出がどこで発生しているかを確認します。公式 Wiki によると、CS2 では緑のドル記号が重なったアイコンから Economy パネルを開き、市の収入・支出の情報を表示し、税金や予算の調整、ローンの借り入れができる画面だとされています。
Budget タブの見方(Revenue / Expenses / Monthly Balance)
公式 Wiki は、Budget タブから市の Revenue(収入)・Expenses(支出)・Monthly Balance(月次収支)を一目で確認でき、各項目にカーソルを合わせると内訳(何から収入・支出が生じているか)がパネル右側に表示される、と説明しています。日本語版 UI での表記は確認できていないため、本記事では英語表記のまま案内します。「お金が足りない」と感じたら、まずこの Monthly Balance がマイナスかどうかと、内訳のどの項目が大きいかを見るところから始めるとよさそうです。
初期の補助金(government subsidies)
公式 Wiki によると、すべての都市は最初に限られた額の補助金を受け取りますが、他の収入源からの収入が増えるほどこの補助金は減っていき、最終的にはゼロになります。序盤にプラス収支だったのが、街が発展してくると急に苦しく感じるのは、この補助金が縮小していくことも一因と考えられます。
赤字対策は、Budget タブで「収入と支出のどちらに問題があるか」を確認してから、税金・サービス予算・サービス料金・ローンの順に見直すと整理しやすくなります。
赤字になりやすい原因を切り分ける
「お金が足りない」原因は都市ごとに違いますが、確認する順番はある程度共通しています。ここでは、公式に説明されている仕組みと、一般的な考え方を分けて書きます。
サービスの作りすぎ・維持費(一般論)
公共サービス施設は維持費がかかり続けるため、人口や需要に対して施設を作りすぎると支出が膨らみやすくなります。この考え方自体は都市運営ゲーム一般に共通するものですが、CS2 における具体的な維持費の計算式は公式資料から確認できていません。断定はせず、「新しい施設を建てたあとに Monthly Balance の変化を見る」という確認方法を基本にしてください。
税率・サービス予算・料金の設定(ゲームの仕様)
CS2 には、収支に直接影響する調整項目として税率(Taxation)サービス予算(Service budget)サービス料金(Service fees)の3つが用意されています。いずれもマイルストーンの進行で解禁される仕様で、次の章から順番に説明します。
ローンの利息が支出を圧迫していないか
ローンを借りている場合、その利息も Monthly Balance のマイナス要因になります。ローンの詳しい仕組みは後述の章で説明しますが、赤字の原因を探るときは「ローンの利息がどれくらい月次支出を圧迫しているか」も Budget タブの内訳で確認しておくとよいでしょう。
税金の考え方(Taxation)
税率は収入を直接増やせる項目ですが、上げすぎると別の問題を招く可能性があります。公式に説明されている範囲を確認します。
税率の範囲とマイルストーン解禁
公式 Wiki によると、Taxation はマイルストーン2で解禁されます。ゾーン種別ごとに全体の税率スライダーがあり、メニューを展開すると個別グループごとの税率も調整できます。各税率は-10%〜30%の範囲で設定でき、住宅税は市民の月給から、商業・工業・オフィス税は企業の月次利益から徴収されます。
| 項目 | 公式 Wiki の記載 |
|---|---|
| 解禁タイミング | マイルストーン2 |
| 税率の範囲 | -10%〜30%(ゾーン種別ごと・グループごとに調整可) |
| 住宅税の徴収元 | 市民の月給 |
| 商業・工業・オフィス税の徴収元 | 企業の月次利益 |
税率と建物レベルアップ・需要の関係
公式 Wiki は「税率を下げると建物のレベルアップが速くなり、上げると税収が増える」という一般的なトレードオフを説明しています。住宅税についても、下げると住宅ゾーンの需要が増え、上げると需要が下がるとされています。具体的な税率1%あたりの需要・レベルアップ速度への影響量(係数)までは、公式 Wiki にもパッチノートにも記載が見当たりませんでした。
「おすすめ税率」を断定しない理由
「税率は◯%がおすすめ」という具体的な数値は、公式資料に出典がないため本記事では書きません。序盤は需要とレベルアップを優先して低め、資金に余裕がない・税収を増やしたいときは範囲内で少しずつ上げて Monthly Balance の変化を見る、というのが公式の説明から導ける確認方法です。1回の変更幅を小さくし、数か月分の収支を見てから次の調整を判断すると、需要やレベルアップへの影響を見誤りにくくなります。
サービスの予算と料金を見直す
税率と並んで収支に直結するのが、サービスごとの予算(Service budget)と料金(Service fees)です。公式 Wiki(Services のページ)によると、どちらもマイルストーン3で解禁されます。
サービス予算(Service budget)の効果
公式 Wiki によると、各サービスの予算は50%〜150%の範囲で設定でき、50%では効率が25%、150%では効率が125%になります。基本的には100%に近い運用が推奨されています。予算を上げるとゴミ収集車・パトカー・生徒の定員などサービス能力(capacity)が増え、下げると減ります。上下水道のようなユーティリティにも同様に働くとされています。赤字を減らそうとしてすべてのサービスの予算を一律に下げると、能力不足で別の問題(渋滞・犯罪・衛生の悪化など)を招く可能性があるため、支出の大きいサービスから優先して見直すのが無難です。
サービス料金(Service fees)の対象と既定値
公式 Wiki は、料金を徴収するサービスとして道路(駐車料金)・電気・上下水道・医療・ゴミ管理・教育・交通を挙げています。電気と上下水道の料金は Economy パネルで調整できます。既定値として Wiki に記載されている内容は次のとおりです。
| サービス | 既定値(公式 Wiki) |
|---|---|
| 道路(駐車料金) | ₡0〜₡50の範囲で調整 |
| 電気 | 既定0.2 |
| 水 | 既定0.3 |
| 医療 | 入院患者1人あたり月₡100が既定 |
| ゴミ | 既定1.0 |
| 教育 | 生徒1人あたり月額で小学生₡50・高校生₡100・大学生₡200が既定 |
電気・上下水道の料金と消費・効率・幸福度
公式 Wiki によると、電気と上下水道の料金は100%を基準に、1%下回るごとに電力消費+0.2%・企業効率+0.2%・市民幸福度+0.05、1%上回るごとに電力消費-0.4%・企業効率-0.4%・市民幸福度-0.1という効果があるとされています。料金を上げれば収入は増えますが、企業効率や幸福度への影響も同時に生じる、という仕組みです。

ローンで資金を補う
税金やサービス設定を見直しても急場の資金が足りないときは、ローン(Loans)でまとまった資金を借りる方法もあります。
借入額・上限・金利
公式 Wiki によると、ローンは市がまとまった資金を借りられる仕組みで、借入額の2.3〜20%が月次支出に加算されます。ローンはいつでも増額・一部返済・全額返済ができ、借入上限は現在のマイルストーンに応じて₡100,000〜₡26,100,000の範囲で決まります。
| 項目 | 公式 Wiki の記載 |
|---|---|
| 月次支出への加算 | 借入額の2.3〜20% |
| 返済 | いつでも増額・一部返済・全額返済が可能 |
| 借入上限 | ₡100,000〜₡26,100,000(現在のマイルストーンに応じる) |
| 金利軽減 | City Hall建設で-1%、Central Bank建設で-2% |
金利を下げる建物
公式 Wiki は、City Hall(市庁舎)の建設で金利が1%、Central Bank(中央銀行)の建設で2%それぞれ下がると説明しています。ローンを長く使う予定があるなら、これらの建物の有無も金利に影響する点として押さえておくとよいでしょう。
ローンタブが出ないケース(Unlimited Money)
無制限資金(unlimited money)でプレイしている場合、そもそも Loans タブ自体が表示されない、と公式 Wiki に記載されています。逆に言えば、Loans タブが見当たらない場合は無制限資金設定になっていないかを確認するとよさそうです。過去のパッチノートには、無制限資金でのプレイ中にローン利息の項目が Statistics パネルに誤って表示されていた不具合の修正が記載されており、この項目自体は本来無制限資金では発生しないものであることがうかがえます。
Patch 1.6.2f1 で変わった市民の消費判断
財政の見直しと直接の計算式で結びつくわけではありませんが、最新パッチで市民の経済行動そのものに手が入っている点も押さえておきます。
資産(wealth)から所得(income)への変更
Patch 1.6.2f1「Autumn Breeze」の公式アナウンスによると、市民の財政行動(financial behavior)が調整され、幸福度・買い物・余暇の選択が、これまでの「資産(wealth)」ではなく「所得(income)」に基づいて判断されるようになりました。資産は市民が稼いで使うたびに変動するため、暮らし向きの良さを測る指標として不十分であり、所得の方がより良い指標である、と説明されています。この変更が税収額やサービス予算の数値そのものにどう影響するかは、公式アナウンスに具体的な記述がなく未確認です。市民の判断基準が変わったという事実と、これまでの税制・予算の仕組みは分けて理解しておくのが安全です。
今後の資源経済(resource economy)の改善予定
同じく1.6.2f1のアナウンスでは、企業の入居優先度(renting priorities)も調整され、市内で最も需要のある資源を生産する企業が物件を優先的に借りられるようになった、とされています。開発チームは2026年9月9日の公式Q&Aスレッドで、資源経済の改善は複数の角度から進めており、まず各種サービスの修正から始め、次に市民・企業の行動・需要・家賃・地価といった経済の基礎に取り組み、その後に貨物輸送に取り組む予定だと述べています。ただし具体的な内容はまだ確定していません。財政面で気になる変更が今後も続く可能性があるため、大きなアップデートのたびに収支の変化を確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
- CS2 でお金が足りないとき、最初に何を確認すればいいですか?
-
まず Economy パネルの Budget タブで Revenue(収入)・Expenses(支出)・Monthly Balance(月次収支)を確認します。各項目にカーソルを合わせると内訳が表示されるので、支出の大きい項目から見直すと原因を絞り込みやすくなります。
- 税率は何%がおすすめですか?
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公式に「この税率がおすすめ」という記載はないため、本記事では具体的な数値を断定しません。税率は-10%〜30%の範囲で調整でき、下げると建物のレベルアップや需要が伸びやすく、上げると税収が増えるというトレードオフが公式 Wiki に説明されています。少しずつ動かして Monthly Balance の変化を見て判断してください。
- サービスの予算はどれくらいに設定すればいいですか?
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公式 Wiki は「基本的には100%に近い運用が推奨される」と説明しています。50%では効率が25%、150%では効率が125%になり、予算を下げるとゴミ収集車やパトカーなどのサービス能力も落ちるため、赤字対策で一律に下げるのではなく、支出の大きいサービスから優先して見直す方法が無難です。
- ローンはどれくらい借りられますか?
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借入上限は現在のマイルストーンに応じて₡100,000〜₡26,100,000の範囲で決まります。借入額の2.3〜20%が月次支出に加算され、City Hall の建設で金利が1%、Central Bank の建設で2%それぞれ下がります。無制限資金でプレイしている場合は Loans タブ自体が表示されません。
まとめ
CS2 でお金が足りないと感じたら、まず Economy パネルの Budget タブで収支の内訳を確認し、税率・サービス予算・サービス料金・ローンの4つを順番に見直すのが基本の流れです。税率や予算の「正解の数値」は公式に示されていないため、範囲内で少しずつ調整しながら Monthly Balance の変化を見て判断してください。Patch 1.6.2f1 では市民の消費判断基準が資産から所得に変わり、今後も資源経済まわりの調整が続く見込みなので、大きなアップデートのたびに収支の変化を確認する習慣をつけておくと安心です。








