Cities: Skylines II(CS2)の地区と政策:地区の作り方と主な政策の使い方

Cities: Skylines II(以下 CS2)で街が育ってくると、「地区(District)」で区画ごとに事情を分けたい、「政策(Policies)」で運営方針を調整したい、という場面が出てきます。地区と政策は別の仕組みで、市全体にかかる政策と地区だけにかかる政策があり、解放のタイミングも異なります。本記事では地区の作り方と、市政策・地区政策・建物政策の考え方、目的別の使い方を、公式 Wiki とパッチノートで確認できた範囲で整理します。CS2 の Patch 1.6.2f1「Autumn Breeze」(2026年9月16日配信)時点の内容です。

目次

地区(District)とは:何ができるか

公式 Wiki(少なくとも一部は1.0時点で確認、2026年9月21日時点。同ページは Stub=記述が不十分なページ扱いです)によると、地区は住む市民の詳細情報を表示する仕組みで、政策は個々の地区にも市全体にも適用できます。まずは地区で何ができるのかを押さえます。

District Panel で市民の詳細が見える

公式 Wiki は、District Panel(地区パネル)にはその地区に住む市民の人数・平均富裕度(wealth level)・教育水準(Education levels)と、有効になっている政策が表示されると説明しています。地区は「区画に名前を付ける」だけの機能ではなく、住民像を数値で見せてくれる機能だと理解しておくとよいでしょう。幸福度(Happiness)にマウスを重ねると、その地区の幸福度を上げている要因・下げている要因が一覧で表示され、改善の手がかりになるとも記載されています。

政策は「市全体」と「地区だけ」の両方に適用できる

政策は個々の地区にも市全体にも適用でき、エリアごとに味付け・微調整(flavor and fine-tuning)ができる、というのが公式 Wiki の説明です。「中心部だけ路上駐車に料金を課したい」といった事情には地区政策、街全体で統一したいときは市政策、という役割分担です(種類は後述します)。

市の施設(City services)を地区に割り当てられる

公式 Wiki によると、市の施設(City services)は1つ以上の地区に割り当てて、サービスをその地区だけに限定できます。どの地区にも割り当てられていない施設は、境界に関わらず市全体にサービスします。

ポイント

公式 Wiki は、施設が複数の地区に割り当てられていても、受動的なサービス範囲効果(passive service coverage effect)はその施設の近隣(neighborhood)にしか及ばないと注記しています。複数地区に割り当てて全域に及ぶのは、車両が移動して回るシミュレートされたサービス効果だけで、「割り当てれば効果範囲自体が広がる」わけではない点に注意が必要です。

地区の作り方

マイルストーン4で地区作成ツールが解放される

地区を作る District Creation Tool(地区作成ツール)と Policies(政策)機能は、公式 Wiki のマイルストーン表(1.1.5f1時点、2026年9月21日時点)によると、4番目のマイルストーン「Grand Village」の到達で解放されます。同じ表では Grand Village 到達時に市政策「Import City Services」「Taxi Minimum Fare」も解放されるとあり、これは Policies ページの市政策の解放条件「マイルストーン4」と一致します。マイルストーンは人口・幸福度から一定時間ごとに、さらに建物・道路・グリッド接続の設置で経験値(XP)を獲得し、到達すると資金・開発ポイント等が解放される仕組みです。

District Toolでの地区の作り方

地区の作り方そのものは、公式 Wiki によれば次のようにシンプルです。ゲーム内の操作手順は Wiki の記載の範囲にとどまり、日本語版 UI の表記は確認できていないため英語表記のまま案内します。

STEP
District Tool を開く

District Tool(地区ツール)を選びます。マイルストーン「Grand Village」未到達だと使えないため、まず市を発展させます。

STEP
コーナーのノードを置いて範囲を囲む

公式 Wiki によると、District Tool では角のノードを置いて範囲を定義します。CS1(前作)より速く正確に決められる方式です。

STEP
範囲を「閉じる」と地区が作られる

囲んだ範囲を「閉じる(close)」と、その時点で地区が作成されます。作成直後は自動的に名前が付けられます。

STEP
ノードの移動・追加で調整し、名前を変える

作成後もノードの移動・追加で範囲を調整でき、自動で付いた名前は後から改名できます。

細かな仕様は公式 Wiki のこのページには記載がありません。まずは大きめの区画で1つ作り、District Panel の表示や政策の効き方を見ながら分割・調整していくとよいでしょう。

政策の種類:市政策・地区政策・建物政策

公式 Wiki(少なくとも一部は1.0時点で確認、2026年9月21日時点)は、CS2 の政策を「市政策(city policies)」「地区政策(district policies)」「建物政策(building policies)」の3種類に分類しています。費用・開発ポイントの数値は原文に記載がなく確認できていないため、解放に必要なマイルストーンと効果だけを整理します。

市政策:市全体に適用される

市政策は市全体に適用されます。主な市政策は次のとおりです。

政策名 解放 効果
Taxi Minimum Fareマイルストーン4(Grand Village)実際の走行距離に基づく運賃に、タクシーの最低料金を上乗せする
Import City Servicesマイルストーン4(Grand Village)不足している市の施設を補う、または既存の施設に車両を追加するため近隣都市からサービスを輸入する(Police・Healthcare・Deathcare・Garbage Management・Fire and Rescue が対象。費用は人口に基づく)
Pre-Release Programsマイルストーン5(Tiny Town)釈放前の受刑者に教育プログラムを施し、社会復帰を助け再犯率を下げる
Advanced Pollution Managementマイルストーン6(Boom Town)工業ゾーンの大気汚染・土壌汚染を産業用フィルターで減らすが、ゴミの発生が増える
City Promotionマイルストーン10(Small City)宣伝で街の魅力度(Attractiveness)を上げ観光客を増やすが、観光地周辺の犯罪率も上がる
High-Speed Highwaysマイルストーン10(Small City)高速道路の速度制限を撤廃し交通の流れは速くなるが、騒音汚染が増え、交通事故がわずかに起きやすくなる

地区政策:手動で地区に適用する

地区政策は手動で地区に適用します。地区を作ってから、対象の地区を選んで個別に有効化する形です。

政策名 解放 効果
Energy Consumption Awarenessマイルストーン5(Tiny Town)電子機器の使用に注意するよう市民に呼びかけ、電力消費を5%削減する
Recyclingマイルストーン5(Tiny Town)地区の市民にリサイクルを促し、資源の使用量を減らすが、市民の自由時間は減る
Roadside Parking Feeマイルストーン5(Tiny Town)路上駐車に料金を課す。金額は₡1〜₡50でスライダー調整できる
Speed Bumpsマイルストーン5(Tiny Town)地区内の車両の速度を落とし、事故の可能性を下げ、騒音汚染を大きく下げる
Heavy Traffic Banマイルストーン6(Boom Town)大型車両の地区進入を禁止し騒音・大気汚染と渋滞を軽減。高速道路には影響しない
Gated Communityマイルストーン7(Busy Town)地区の居住・勤務者以外の立ち入りを禁止。幸福度上昇・犯罪減少。市の施設には影響しない
Combustion Engine Banマイルストーン10(Small City)住民・事業者の車両を除き内燃機関車の進入を禁止。地区内の騒音・大気汚染を減らす

建物政策:特定の建物にだけ適用する

建物政策は特定の建物に対する政策で、公式 Wiki が挙げているのは「Parking Fee」です。敷地内の駐車に₡1〜₡50でスライダー調整できる料金を課す効果で、地区政策の Roadside Parking Fee(路上駐車への課金)とは対象が異なります。

目的別の使い方

政策の仕様(公式資料に根拠があるもの)と、組み合わせ方の一般的な考え方(定量的な記述がないもの)を分けて紹介します。

汚染対策:Advanced Pollution Management

工業ゾーンの汚染が気になる場合、市政策の Advanced Pollution Management は産業用フィルターで大気汚染・土壌汚染を減らします。ただし公式 Wiki は代わりにゴミの発生量が増えると説明しています。Patch 1.3.3f1(2025年6月11日)ではこの政策が有効なとき、汚染・ゴミ処理の Info View 上に効果のツールチップが追加されました。汚染を減らす代わりにゴミ処理の負担が増えるトレードオフなので、ゴミ処理施設の容量にも余裕を持たせましょう。詳しい対策は別記事で解説しています。

交通対策:Heavy Traffic Ban・Speed Bumps・Combustion Engine Ban

渋滞や騒音・大気汚染に悩む地区には、地区政策の Heavy Traffic Ban(大型車両の進入禁止)、Speed Bumps(速度を落とし事故率と騒音を下げる)、Combustion Engine Ban(住民・事業者以外の内燃機関車の進入禁止)が候補です。対象は地区内に限られ、Heavy Traffic Ban は高速道路には影響しません。住宅地には Speed Bumps、工業地帯からの抜け道には Heavy Traffic Ban、というように使い分けます。渋滞対策の全体像は別記事で解説しています。

財政対策:Roadside Parking Fee・Taxi Minimum Fare・Import City Services

財政に余裕を持たせたい場合は、地区政策の Roadside Parking Fee(路上駐車への課金、₡1〜₡50)や、市政策の Taxi Minimum Fare(タクシーの最低料金上乗せ)が収入源の候補です。市の施設が不足しているときは Import City Services(近隣都市からのサービス輸入)で補えますが、輸入コストは人口に基づくため大きい街ほど費用がかさみます。収入を増やす政策と支出が増える政策は別物なので、財政状況に応じて選びます。お金が足りないときの対策は別記事でまとめています。

地区の分け方の一般的な考え方

ここからは公式資料に定量的な記述がない一般論です。「工業地帯」「住宅密集地」のように性格が近い区画をまとめると、その地区だけに政策を適用しやすくなります。性格の異なる区画を1つにまとめると、一部にだけ効かせたい政策(Gated Community など)が広い範囲に及んでしまうと考えられ、政策を使い分けたい単位で分けるのが無難です。

パッチで変わった点

地区・政策に関わるパッチノートの記述を、公式アナウンスで確認できた範囲で時系列にまとめます。公式 Wiki の Patches 一覧では、Patch 1.6.0f1(2026年6月22日)の次は Patch 1.6.2f1(2026年9月15日)で、1.6.1 系は見当たりません。

Patch 1.3.3f1(2025年6月11日):汚染管理のツールチップ追加

市政策「Advanced Pollution Management」が有効なとき、汚染・ゴミ処理の Info View 上の建物に効果を示すツールチップが追加されました。

Bike Patch 1.4.2f1(2025年11月19日):新しい地区政策を2つ追加

公式パッチノートによると、このパッチで新しい地区政策「Urban Cycling Initiative」と「Bicycle Traffic Restriction」が追加されました。開発日記「Building for Bicycles」によると、前者は市民が自家用車を確保する確率を下げ、自転車が選ばれやすくなります(健康にも小さなボーナス)。後者は車道から自転車を締め出す仕組みで、個々の道路区間に適用する Bicycle Restriction ツールと同じ働きですが、地区全体にまとめて適用できる点が異なります。

Patch 1.5.4f1「First Frost」(2026年2月18日):表記の修正

公式パッチノートでは、Urban Cycling Initiative 政策の表記の誤字(typo)修正が報告されています。

Patch 1.5.7f1「Spring Cleaning」(2026年4月29日):自転車利用の確率が引き上げ

公式パッチノートによると、Urban Cycling Initiative 政策が変更され、市民の自転車利用の確率を20%から50%へ引き上げるようになりました。開発日記「City Corner #5」は、自転車を中心とした街づくりに取り組むプレイヤー向けの機能だと説明しています。

Patch 1.6.2f1「Autumn Breeze」(2026年9月16日、現行版):スライダーの丸め処理を修正

公式パッチノートによると、政策のスライダーの丸め処理で表示値と実際の適用値がわずかに異なる不具合が修正されました。Roadside Parking Fee や Parking Fee のように金額を調整する政策の表示が、より正確になったと考えられます。

今後の方向性について

2026年9月3日の開発日記「City Corner #12」で、開発チームは「地区・市レベルでプレイヤーにもっと制御を与えられないか」といった今後の方向性に言及しています。ただしこれは検討の言及であり、新しい政策の発表ではありません。予定されている機能ではなく、検討している段階という点に注意してください。

よくある質問

地区(District)と政策(Policies)はどう違いますか?

地区は区画をまとめて住民の人数・富裕度・教育水準などを表示する仕組みです。政策は運営方針を調整する仕組みで、市政策・地区政策・建物政策の3種類があります。市政策は地区が無くても使えますが、地区政策には先に地区が必要です。

地区はいつから作れますか?

公式 Wiki のマイルストーン表によると、District Creation Tool と Policies 機能は、4番目のマイルストーン「Grand Village」への到達で解放されます。それより前の段階では地区も政策も使えません。

1つの街に地区はいくつ作れますか?

公式 Wiki のこのページに、作成数の上限の記載はありません。確認できていないため、本記事では上限の有無を断定しません。

政策を有効にすると費用はかかりますか?

Roadside Parking Fee や Parking Fee のように金額をスライダー調整する政策(₡1〜₡50)はあります。一方、有効化自体に開発ポイントや資金が必要かは公式資料に記載がなく未確認です。

まとめ

CS2 の地区は District Tool でコーナーのノードを置いて範囲を囲むだけで作れ、District Panel で住民像を確認できます。政策は市政策・地区政策・建物政策の3種類があり、市政策・地区政策はマイルストーンの到達で解放されます。汚染対策には Advanced Pollution Management、交通対策には Heavy Traffic Ban や Speed Bumps、財政対策には Roadside Parking Fee や Taxi Minimum Fare というように、地区の性格や課題に合わせて選ぶのが基本です。Bike Patch 1.4.2f1 以降は自転車関連の地区政策も加わりました。新しいパッチが出たら、効果や解放条件が変わっていないか確認しましょう。

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