Cities: Skylines(以下 CS1)で街が大きくなってくると、「区画ごとに税率を変えたい」「工業地帯だけ煙害対策をしたい」「観光地区だけ特別なルールにしたい」といった悩みが出てきます。これを解決するのが「地区(District)」と「政策(Policies)」です。本記事では地区の作り方、市全体・地区ごとの政策の種類、地区の特化(Specialization)を、公式 Wiki(1.16時点の確認注記あり、2026年9月21日時点)で確認できた範囲で整理します。CS1 の Patch 1.21.1-f9(2026年4月15日配信)時点の内容です。DLC がないと使えない政策・特化も紹介しますが、購入を勧める記事ではありません。
地区(District)とは:何ができるか
公式 Wiki(1.16時点の確認注記あり)によると、地区は区画を細分化して、より細かい管理を行うための仕組みです。地区には名前を付けたり、地区スタイルを適用したり、政策を適用したり、産業・商業・オフィス・住宅の特化を適用したり、エリアの情報を表示したりできます。何も適用しなければ、地区名が表示される以外は都市に効果がありません。地区そのものは「箱」であり、政策や特化を組み合わせて初めて意味を持つ仕組みだと理解しておくとよいでしょう。
District Info Box で地価・人口・観光客数を確認できる
地区名をクリックすると District Info Box(地区インフォボックス)が開きます。公式 Wiki によると、ここでは地価、人口と年齢層、ゾーン建物のレベル、週間の観光客数などの情報が確認できます。政策・地区スタイル・交通ルートの設定もこのインフォボックスから行います。
地区名は作成時に自動生成され、後から改名できる
地区を作ると、公式 Wiki によれば作成時に自動生成された名前が付きます。地区名をクリックし、インフォボックスのテキストボックスをクリックして入力し、Enterを押すと改名できます。
地区の作り方
地区の作り方そのものは、公式 Wiki によれば次のようにシンプルです。ゲーム内の操作手順は Wiki の記載の範囲にとどまり、日本語版 UI の表記は確認できていないため英語表記のまま案内します。
操作手順:Districts and Areas ボタンから塗る
公式 Wiki によると、ゾーニングボタンの右にある「Districts and Areas」ボタンをクリックします。
「Paint District」ブラシで範囲を塗ります。公式 Wiki によれば、このブラシは道路・交差点に自動でスナップするため、1区画ずつ描くのは比較的簡単です。
塗った範囲を消すには、右クリックしながらドラッグするか、「Erase District」ブラシを使います。
作成直後は自動生成された名前が付いています。地区名をクリックし、インフォボックスのテキストボックスに入力してEnterで改名できます。
地区を塗るときの注意点
公式 Wiki によると、地区同士は重ならず、既存の地区に新しく描くとその領域が新しい地区へ移ります。地区を細かく分けすぎると管理が煩雑になるため、まずは政策や特化を分けたい単位で大まかに区切り、必要に応じて塗り足すとよいでしょう。
マイルストーン「Worthy Village」で解放される
公式 Wiki のマイルストーン表(1.16時点)によると、人口240〜1,000のマイルストーン「Worthy Village」に到達すると、地区(Districts)・地区特化(District Specialization)・政策(Policies)・2つ目のローン・サービス政策(Services Policies)がまとめて解放されます。同じマイルストーンで、農業・林業の特化、Organic and Local Produce、Self-Sufficient Buildings も解放されます(いずれも該当するDLCが有効な場合。詳しくは後述の「地区の特化」を参照してください)。
政策(Policies)の種類
公式 Wiki によると、政策は市全体または地区に適用でき、正負両方の効果を持ちます。例として、喫煙禁止(smoking ban)の政策は市民を健康にする一方で、不幸感を増やすこともあると説明されています。政策パネルが開いている状態で地区をクリックするか、地区インフォボックスの「Policies」ボタンから、その地区だけに政策を設定できます。政策パネルは「Services」「Taxation」「City Planning」の3タブに分かれます。空港・キャンパス・コンサート・産業・公園・歩行者エリア・スタジアムの専用政策は政策パネルには出ず、それぞれの施設のインフォパネルの「Policies」タブに表示されます。City Planning タブの政策には、公式 Wiki に週あたりの費用(Upkeep)が政策ごとに記載されているものがありますが、本記事では一覧化していません。個々の政策の費用や解放条件は、ゲーム内の政策パネル・インフォパネルで確認してください。
基本ゲームの政策:Taxation Policies(区ごとの税率調整)
基本ゲームで確認できた、効果まで具体的にわかる政策は Taxation タブの Taxation Policies です。公式 Wiki によると、区ごとの税率を市全体の税率に対して相対的に上げ下げする政策で、例えば市全体の低密度住宅税率が10%のとき、区に「Tax Raise for Low Density Residential」を適用するとその区の税率は12%になります。
| 政策名 | 解放 | DLC | 効果 |
|---|---|---|---|
| Tax Raise for Low/High Density Residential(低密度/高密度住宅) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を+2%。幸福度が下がる |
| Tax Raise for Low/High Density Commercial(低密度/高密度商業) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を+2%。幸福度が下がる |
| Tax Raise for Office(オフィス) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を+2%。幸福度が下がる |
| Tax Relief for Low/High Density Residential(低密度/高密度住宅) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を-2%。その税収が減る |
| Tax Relief for Low/High Density Commercial(低密度/高密度商業) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を-2%。その税収が減る |
| Tax Relief for Office(オフィス) | マイルストーン「Big Town」 | 不要 | 対象ゾーンの税率を-2%。その税収が減る |
| Let Go of Leisure(レジャー特化エリア向け) | マイルストーン「Big Town」 | Leisure特化自体にAfter Dark DLCが必要 | レジャー特化エリアの娯楽性・魅力度を大きく上げるが、レジャー特化建物からの税収がゼロになる |
増税系・減税系とも「マイルストーン4」という数字表記は本記事では使わず、マイルストーン名で統一しています(マイルストーンの並び順は資料によって表記が揺れるため)。この税率調整の仕組みは、お金が足りないときの対策記事でも触れています。

Services・City Planning タブの政策
政策パネルの「Services」「City Planning」タブにも多数の政策があります。公式 Wiki から効果まで確認できたのは、前述の喫煙禁止(健康を上げるが不幸感が増える)の例だけでした。個別の政策名・費用・解放条件を一覧化できるだけの確認済み情報が無いため、本記事では断定を避けます。実際の一覧はゲーム内の政策パネルで確認してください。
DLC で追加されるエリア専用の政策
公式 Wiki によると、空港・産業・公園・歩行者エリア・キャンパス・コンサート・スタジアムには、対応するDLCが有効なときだけ存在するエリア専用の政策があります。これらは政策パネルには出ず、各エリア・施設のインフォパネルの「Policies」タブに表示されます。
| カテゴリ | 必要なDLC | 解放 | 表示場所・主な政策名 |
|---|---|---|---|
| 空港(Airports) | Airports DLC | マイルストーン「Boom Town」 | Airport Area のインフォパネル。Car Rentals・Great Maintenance・Hotel Discounts の3つ |
| 産業(Industry) | Industries DLC | マイルストーン「Tiny Town」 | Industry Area のインフォパネル。Advanced Automation・Improved Logistics・Improved Work Safety Supervision の3つ |
| 公園(Parks) | Parklife DLC | マイルストーン「Tiny Town」 | Park Area のインフォパネル。Animal Ethics・Even More Fun・Celebrate・Fine For Fireworks・Main Park・Night Tours・Recycle Garbage・Advertisement Campaign など |
| 歩行者エリア(Pedestrian Area) | Plazas and Promenades DLC | Wikiに個別の記載なし | 歩行者エリアのインフォパネル。Deliver Everything・Slow Driving・Street Music・Sugar Ban の4つ |
| キャンパス(Campus) | Campus DLC | 政策ごとに異なる(Student Healthcare=Big Town、Free Lunch=Big Town、Visiting Scholars=Big City、Universal Education=Capital City) | Campus Area のインフォパネル。Student Healthcare・Free Lunch・Visiting Scholars・Universal Education(Book Fair・For-profit Education の2つだけは政策パネルの Services タブに表示) |
| バーシティスポーツ(Varsity Sports) | Campus DLC | マイルストーン「Big Town」 | 政策パネルには出ない。Advertisement Campaign・Fan Club Support・Sponsorship Deals の3つ |
| コンサート(Concerts) | Concerts DLC | マイルストーン「Tiny Town」 | Unique Buildings の「Concert」タブから建てた Festival Area のパネル。Ad Campaign・Premium Studio の2つ |
| スタジアム(Stadium) | Match Day DLC | マイルストーン「Tiny Town」 | Unique Buildings の「Football」タブやバーシティスポーツのスタジアム。Come One Come All・Match Security・Subsidized Youth の3つ(レベル6ユニークビルディング「Stadium」には適用されない) |
各政策の効果や費用は、確認できた公式資料の範囲では記載を見つけられませんでした。実際に導入する場合は、ゲーム内の該当インフォパネルで効果を確認してください。
地区の特化(Specialization)
公式 Wiki によると、地区の特化には産業(Industrial)・商業(Commercial)・オフィス(Office)・住宅(Residential)の4カテゴリがあります。1つの地区は複数カテゴリの特化を同時に持てますが、同じカテゴリ内の特化は排他的です。例えば Forestry と Farming は同時に持てませんが、Farming と Tourism(カテゴリが異なる)は両立できます。特化を変えると既存の特化建物は解体され、需要があれば新しい特化の建物として再建されます。
産業特化(基本ゲーム):Oil・Ore・Forestry・Farming
産業特化は基本ゲームの機能で、DLCは不要です。公式 Wiki によると、石油(Oil)・鉱石(Ore)・森林(Forest)・肥沃地(Fertile land)という天然資源を活用します。Farming・Forestry の特化はマイルストーン「Worthy Village」で、Ore はマイルストーン「Boom Town」で、Oil はマイルストーン「Busy Town」で解放されます。
産業特化の建物にはレベルアップがなく、単一レベルのみです。天然資源の上に生える「Extractor(採取施設)」が加工前の原料を産出し、「Processor(加工施設)」がその原料を加工して一般産業向けの商品原料にします。鉱石・石油の Extractor は、資源が枯渇すると自動的に Processor へ切り替わります。
商業・オフィス・住宅の特化(DLCが必要)
商業・オフィス・住宅の特化は、公式 Wiki によればいずれもDLCで追加されたもので、対応するDLCが無いと使えません。
| カテゴリ | 特化 | 必要なDLC |
|---|---|---|
| 商業(Commercial) | Tourism・Leisure | After Dark DLC |
| 商業(Commercial) | Organic and Local Produce | Green Cities DLC |
| 商業(Commercial) | Wall-To-Wall Buildings | Plazas and Promenades DLC |
| オフィス(Office) | Financial Offices | Financial Districts DLC |
| オフィス(Office) | IT Cluster | Green Cities DLC |
| オフィス(Office) | Wall-To-Wall Buildings | Plazas and Promenades DLC |
| 住宅(Residential) | Self-Sufficient Buildings | Green Cities DLC |
| 住宅(Residential) | Wall-To-Wall Buildings | Plazas and Promenades DLC |
数値まで確認できたのは Self-Sufficient Buildings です。公式 Wiki によると、一般住宅と比べてエネルギー消費が30%減り、ゴミの発生も30%減りますが、市のサービスへの依存が低いぶん税収は30%減ります。
特化を解除する方法
公式 Wiki によると、特化を解除するには各カテゴリの最後のツール(Generic Industry・No Commercial Specialization・No Office Specialization・No Residential Specialization)を選び、対象の地区をクリックします。既存の特化建物は解体され、需要があれば非特化の建物として再建されます。
目的別の使い方
財政に余裕をつけたい:区ごとの税率調整
市全体で税率を上げると幸福度への影響が街全体に及びますが、地区に Taxation Policies を適用すれば、影響を特定の区に絞れます。例えば財政に余裕のある高級住宅街だけ増税し、育成中の商業地区は据え置く、といった使い分けができます。区ごとの税率・予算・ローンの見直し方は、お金が足りないときの対策記事で詳しく解説しています。

産業を効率化したい:天然資源の上に産業特化地区を作る
マップに石油・鉱石・森林・肥沃地があるなら、その上を産業特化ゾーンに指定すると Extractor が生え、原料を効率よく生産できます。産業特化の建物は単一レベルなので、一般の産業ゾーンのようにレベルアップで生産性が変わることはありません。マイルストーンの進行とあわせて、序盤の街づくりの記事も参考にしてください。

CS2との違いが気になる場合
CS2(Cities: Skylines II)の地区と政策は、本記事で紹介したCS1の仕組みとは別物です。公式 Wiki(少なくとも一部は1.0時点で確認)は、CS2 の政策を「市政策(city policies)」「地区政策(district policies)」「建物政策(building policies)」の3種類に分類しており、CS1 の「市全体か地区か」の2択とは分類の考え方が異なります。CS2 版の地区と政策の解説は別記事にまとめています。

よくある質問
- 地区を作っただけでは、都市に何か効果がありますか?
-
公式 Wiki によると、何も適用しなければ地区名が表示される以外は都市に効果がありません。政策・地区スタイル・特化のいずれかを組み合わせて初めて意味を持つ仕組みです。
- 地区と政策はいつから使えますか?
-
公式 Wiki のマイルストーン表(1.16時点)によると、人口240〜1,000のマイルストーン「Worthy Village」到達で、地区・地区特化・政策・サービス政策がまとめて解放されます。
- 1つの地区に複数の特化を付けられますか?
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公式 Wiki によると、カテゴリ(産業・商業・オフィス・住宅)が異なれば複数の特化を同時に持てます。ただし同じカテゴリ内の特化は排他的で、例えば Forestry と Farming は同時に持てません。
- DLCを持っていないと地区・政策は使えませんか?
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地区そのものや基本ゲームの Taxation Policies、産業特化(Oil・Ore・Forestry・Farming)はDLC不要です。一方、空港・産業・公園・歩行者エリア・キャンパス・コンサート・スタジアムの専用政策、商業・オフィス・住宅の特化は、対応するDLCが無いと使えません。
- 1つの都市に地区はいくつ作れますか?
-
確認できた公式 Wiki のページに作成数の上限の記載はありませんでした。本記事では上限の有無を断定しません。
まとめ
CS1 の地区は、Districts and Areas ボタンから Paint District ブラシで塗るだけで作れ、District Info Box で地価・人口・観光客数などを確認できます。政策は市全体か地区に適用でき、基本ゲームの Taxation Policies は区ごとの税率を±2%調整します。空港・産業・公園・歩行者エリア・キャンパス・コンサート・スタジアムの専用政策や、商業・オフィス・住宅の特化は対応するDLCが必要ですが、産業特化(Oil・Ore・Forestry・Farming)は基本ゲームで使えます。いずれもマイルストーン「Worthy Village」以降で解放されるので、序盤を乗り越えたらまず地区を1つ作り、政策や特化の効果を確認しながら分割・調整していくとよいでしょう。




