Cities: Skylines(CS1)の渋滞対策:MODなしでできる道路・交差点・公共交通の見直し

Cities: Skylines(以下 CS1)で街を大きくしていくと、道路が詰まって市民が動けなくなる場面によくぶつかります。日本語では「シティーズスカイライン」とも呼ばれるこのゲームは、MOD を入れなくても道路の選び方や交差点の作り方次第で流れがかなり変わります。この記事では、MOD を使わずにできる渋滞対策を、Paradox の公式 Wiki(skylines.paradoxwikis.com)と公式パッチノートの記述の範囲で整理します。CS1 は CS2(Cities: Skylines II)とは別のゲームで、仕様やUIも異なるため、本記事の内容はCS1 だけを対象にしています。CS2 の渋滞対策は関連記事の「CS2の渋滞対策」で扱っています。

Cities: Skylines II13,106人がプレイ中(Steam)
Cities: Skylines10,187人がプレイ中(Steam)

出典: Steam 同時接続数(取得 2026/10/25 20:03)

目次

渋滞の見つけ方

対策を立てる前に、まずどこで流れが悪くなっているかを把握します。CS1 にはそのための情報表示(インフォビュー)が用意されています。

Traffic のインフォビューで流れを色分けする

公式 Wiki によると、CS1 には Traffic ボタンから開けるインフォビューがあり、クリックすると道路の交通密度に応じて緑〜赤のグラデーションが道路に重ねて表示されます。公式 Wiki は「赤く表示された区間(交通量が多い区間)が、必ずしも流れの悪い問題区間とは限らない。うまく設計された道路網であれば、需要の高いエリアでもその交通量を捌ける容量を持っている」と説明しています。街全体の流れの良さを示す「Average Traffic Flow(平均交通流量)」もパーセンテージで同じ画面に表示され、数値が高いほど流れが良いことを示します。

Traffic Routes のインフォビューで経路・信号を見る

もう一つ、Traffic Routes ボタンから開けるインフォビューがあります。公式 Wiki によると、このインフォビューは3つのタブに分かれています。「Routes」タブでは選んだ道路や歩道を実際に通る予定の交通をすべて表示でき、「Junctions」タブでは信号機・一時停止標識の切り替えができます。最後の「Adjust Roads」タブでは、名前を基準にひとつの道路とみなされる区間の範囲(起点・終点)を調整できます。渋滞している交差点が見つかったら、まず「Routes」タブでその周辺を実際に通っている交通を確認すると、原因を絞り込みやすくなります。

ポイント

赤い道路=渋滞ではありません。Traffic のインフォビューで交通量の多い場所を確認したら、Traffic Routes の「Routes」タブでその区間を実際に通っている交通を見て、道路網の容量が足りているかを判断する、という順番がおすすめです。

CS1 の交通の仕組み(経路・車線の選び方)

道路を作り直す前に、CS1 の車がどうやって経路を選んでいるかを知っておくと、対策の効き方を理解しやすくなります。

経路と車線は出発時に一度だけ決まる

公式 Wiki によると、車両は目的地へ向かう出発の時点で、経路と車線の選択を一度だけ計算します。このとき「すべての道路区間を法定速度で走れる」という前提で最速の経路が選ばれ、他の交通が混雑しているかどうかは計算に含まれません。走行中に渋滞へ遭遇しても、車両は計画していた経路や車線を変更しません。計画中の経路が道路網の変更によって通行不能になった場合だけ、計画を変更します。

新しい道路がすぐに使われないことがある

この仕組みのため、公式 Wiki は「過負荷になっている交差点を迂回させる新しい道路は、渋滞を考慮しない計算上でも実際に速い経路になっていなければ機能しない」「経路は出発時にすべてまとめて計画されるため、新しく作った道路がすぐには使われないことがある」と説明しています。バイパス道路を作ったのに交通量が増えない、というときは、この仕組みが関係している可能性があります。既存のセーブデータで様子を見るときは、新しい道路を作った直後ではなく、しばらく時間を置いてから交通量を確認するとよさそうです。

道路の使い分けと交差点

渋滞対策の土台になるのが、道路の種類の選び方と交差点の処理です。ここでは公式 Wiki に明記されているゲームの仕様と、DLC が必要な機能を分けて紹介します。

道路の種類(基本ゲーム)

公式 Wiki によると、道路には「交通」と「ゾーニング」という2つの役割があり、街の開始時点では2車線道路しか使えません。最初の道路を建設した後、マイルストーンの達成に応じてより多くの道路種別が解放されていきます。

道路タイプ 公式 Wiki の説明(要約)
2車線道路低い交通量向け。住宅地や交通量の少ないサービス道路に適する
4車線道路中程度の交通量向け。中央分離帯があり、交差点の外での左折を防ぐため、実質的に2本の一方通行のように機能する
6車線道路高い交通量向け。沿道の開発(ゾーニング)を保ったまま大量の交通を捌ける
ハイウェイ非常に高い交通量・高速走行向け。沿道へのゾーニングはできない
ハイウェイランプ中程度の交通量・平均的な速度。ハイウェイ同士や一般道との接続に使う

信号機は車線数の組み合わせで自動生成される

公式 Wiki によると、信号機は交差する道路の車線数の組み合わせによって自動的に生成されます。2車線道路同士の交差点(一方通行・双方向のどちらでも)には信号がつきません。4車線が絡む交差点は原則として信号がつき、この規則は他の「信号なし」の規則より優先されるため、ハイウェイと4車線道路の交差点にも信号がつきます。6車線が絡む交差点も、一方通行から離れる向きを除いて信号がつきます。2車線道路はラウンドアバウトに造り替えることができ、ラウンドアバウトには信号がつきません。交差点の信号を減らしたいときは、この生成ルールを踏まえて道路の車線数を選ぶ必要があります。

既製の交差点アセットとラウンドアバウト

公式 Wiki によると、基本ゲームの道路メニューには既製の交差点アセットが含まれており、ラウンドアバウト2種・ハイウェイ用交差点2種・料金所4種を最初から使えます。Content Creator Map Pack 3 という DLC を導入すると、さらに20種類のハイウェイインターチェンジが追加されます。これらの既製アセットは設置後も、構造物の一部だけを壊したりアップグレードしたりできると説明されています。信号のある交差点をラウンドアバウトに置き換えると、前の見出しの信号生成ルールにより信号を無くせるため、渋滞の緩和策としてよく使われます。

立体交差(Elevation)

公式 Wiki によると、道路の高さ(Elevation)を調整して立体交差にすると、信号や一時停止標識が不要になり、交通がより速く滑らかに流れます。ただし、立体化した道路は沿道へのゾーニングができなくなることが多く、高架道路は支柱が必要になるため、その下の空間が使いにくくなるという注意点もあります。交通量の多い幹線同士がぶつかる地点で、信号を増やしたくない場合の選択肢になります。

DLC で追加される道路機能

以下は基本ゲームには含まれない、DLC 限定の機能です。公式 Wiki の記述をもとに、対象の DLC を明記します。

機能 必要な DLC 公式 Wiki の説明(要約)
Road Maintenance DepotSnowfall道路の速度低下を修復するトラックを派遣し、通過した道路の制限速度を一時的に底上げする。ハイウェイと歩行者専用道路は速度をブーストできない
歩行者専用道路(Pedestrian Streets)Plazas and Promenades原則として緊急車両と霊柩車のみ通行可能。バス専用レーン付きのタイプはバスも通行できる。設置すると自動で歩行者エリアが塗られる

料金所(Toll Booth)

料金所は Patch 1.11.0 で追加された基本ゲームの機能です。公式 Wiki によると、料金所は通行料を得られる一方で、すべての車両が停車するため交通を遅くし、価格が高いほど経路探索上その道路が敬遠されやすくなると説明されています。「Automated Toll」という政策を使うと、車両を停車させずに料金所を通過させられますが、その分の収入は減ります。渋滞を避けたい幹線道路には、料金所の設置や価格設定を慎重に検討する必要がありそうです。

公共交通・貨物で車を減らす

渋滞対策のもう一つの柱は、車での移動そのものを減らすことです。公式 Wiki は、渋滞緩和の基本方針を「需要を減らす」と「容量を増やす」の2つに整理しています。ここまでの見出しは主に容量を増やす側の対策で、ここからは需要を減らす側の対策です。

需要を減らす手段

公式 Wiki によると、公共交通の利用を後押しする「Free Public Transportation」のような政策、道路沿いの駐車スペースを木や芝生・自転車レーンに置き換えること、歩道・自転車道の整備、ゾーニングの見直しなどが、需要を減らす手段として挙げられています。公共交通は正しく整備できれば渋滞を軽減すると公式 Wiki は説明しており、あわせて土地の価値を上げる効果もあるとされています。

バス停・バスレーンの置き方

公式 Wiki によると、停車中のバスは渋滞の原因になりやすく、特に2車線双方向道路(各方向1車線しかない道路)で問題になりやすいと説明されています。交差点やラウンドアバウトの近くにバス停を置くと、乗客の乗降中に車線や交差点そのものを塞いでしまう恐れがあります。対策として、バス・タクシー・緊急車両・右折待ちの一般車が通れる「Bus-priority lane(バス優先レーン)」と、バスと対応中の緊急車両だけが通れるより厳格な「Bus-only lane(バス専用レーン)」の2種類のバスレーンが用意されています。

容量を増やす他の手段

公式 Wiki によると、容量を増やす手段としては、交差点を減らして間隔を空けること(連鎖的な渋滞、いわゆるグリッドロックを防ぐ)、ラウンドアバウトの活用、車線を増やすアップグレード、道路の一方通行化(同じ方向に流れる車線数が実質2倍になる)などが挙げられています。ただし、曲がり車線同士が近すぎると車線が重なって、かえって渋滞の原因になるという注意点も説明されています。貨物(工業車両)向けには、「Heavy Traffic Ban」という政策で工業車両を特定の道路から迂回させる手段も紹介されています。

攻略メモ

公式 Wiki によると、渋滞が深刻すぎる場合、MOD を入れていないゲームは渋滞緩和のために車両を強制的に消去(デスポーン)することがあります。これは貨物・サービス車両にも影響するため、商業・工業ゾーンへの物資供給や発電所への燃料供給が滞る原因になり得ます。極端な渋滞を放置しないほうがよい理由のひとつです。

MODでさらに細かく制御したい場合

本記事は MOD を使わない対策だけを扱っています。ここまでの基本ゲームの機能で足りなくなったら、渋滞対策に特化した MOD の導入も選択肢になります。

信号・車線を細かく制御する定番MOD

当サイトが同期した Steam Workshop のデータによると、CS1 には信号のタイミングや車線ごとの通行を細かく制御できる Traffic Manager: President Edition(TM:PE)が公開されており、渋滞対策に特化した定番 MOD として多くのプレイヤーに使われています。下の一覧は、同じデータをもとに当サイトが自動で更新しているものです。

出典: Steam Workshop(サブスクライブ数順)(取得 2026/10/25 03:02)

導入前に入手先・互換性を確認する

MOD の入手先(Steam Workshop)や、バージョン間の互換性の見方、複数の MOD を併用するときの注意点は、下の「MOD入門」の記事にまとめています。導入する前に一度目を通しておくと安心です。

CS1 で渋滞している場所はどうやって探せばいいですか?

Traffic のインフォビューを開くと、道路が交通密度に応じて緑〜赤で色分けされ、街全体の Average Traffic Flow(平均交通流量)もパーセンテージで表示されます。さらに詳しく知りたいときは、Traffic Routes のインフォビューの「Routes」タブで、特定の道路を実際に通っている交通を確認できます。

新しくバイパス道路を作ったのに交通量が増えません。なぜですか?

公式 Wiki によると、CS1 の車両は出発時に一度だけ経路を計算し、走行中は経路や車線を変更しません。そのため、新しく作った道路が渋滞を考慮しない計算上でも実際に速い経路になっていなければ使われず、また経路が出発時にまとめて計画される都合上、新設直後はすぐに交通が流れ込まないこともあります。

交差点に信号をつけたくないときはどうすればいいですか?

公式 Wiki によると、信号機は交差する道路の車線数の組み合わせで自動生成されます。2車線道路同士の交差点には信号がつかないため、生活道路同士の交差点は2車線で揃えると信号なしにできます。また、2車線道路はラウンドアバウトに造り替えることができ、ラウンドアバウトにも信号はつきません。

TM:PE などの交通MODは最初から必要ですか?

必須ではありません。本記事で紹介した Traffic・Traffic Routes のインフォビュー、道路の使い分け、信号の生成ルール、ラウンドアバウトや立体交差、公共交通・バスレーンといった基本ゲームの機能だけでも、渋滞をかなり緩和できます。より細かい信号タイミングや車線の制御をしたくなったら、TM:PE などの MOD の導入を検討するとよいでしょう。導入方法は「MOD入門」の記事を参考にしてください。

まとめ

CS1 の渋滞対策は、MOD を入れなくても「Traffic・Traffic Routes のインフォビューで流れと経路を確認する」「車両は出発時に一度だけ経路を計算し、途中で変更しないという仕組みを理解する」「道路の車線数と信号の自動生成ルールを踏まえて交差点を設計する」「ラウンドアバウトや立体交差で信号そのものを減らす」「公共交通とバスレーン、貨物向けの政策で車の移動を減らす」という基本を押さえるだけでもかなり変わります。DLC が無いと使えない機能(Road Maintenance Depot・歩行者専用道路など)は、本記事内で明記したものだけです。まずは基本ゲームの機能を一通り試し、それでも足りない部分だけ MOD の導入を検討するとよいでしょう。

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