Cities: Skylines II(CS2)が重いとき:動作環境・グラフィック設定・パッチでの改善点

Cities: Skylines II(CS2)が重いとき:動作環境・グラフィック設定・パッチでの改善点

「思ったよりカクつく」「街が大きくなるほど重くなる」と感じていませんか。CS2(シティーズ スカイライン2、Cities: Skylines II)は都市の規模やハードウェアによって動作の軽さが大きく変わるゲームです。この記事では、Steam が公開している動作環境、パッチノートに記載されているグラフィック設定の変更点、これまでのパッチで行われた性能改善を、公式発表の範囲で時系列に整理します。「ある設定を変えるとFPSが何%上がる」といった出典のない数値は書きません。CS2(Cities: Skylines II)の Patch 1.6.2f1「Autumn Breeze」(2026年9月16日配信)時点の情報です。CS1(Cities: Skylines)は対象外です。

目次

CS2 の動作環境

Steam の appdetails API(2026年9月22日時点)に記載されている、CS2 の最低・推奨動作環境です。発売時から変わっていない可能性がありますが、最新の状態を確認しています。

最低・推奨動作環境(Steam公式)

項目 最低動作環境 推奨動作環境
OSWindows 10 Home 64bitWindows 10 Home 64bit / Windows 11
CPUIntel Core i7-6700K / AMD Ryzen 5 2600XIntel Core i5-12600K / AMD Ryzen 7 5800X
メモリー8GB RAM16GB RAM
グラフィックNvidia GeForce GTX 970 (4GB) / AMD Radeon RX 480 (8GB)Nvidia GeForce RTX 3080 (10GB) / AMD Radeon RX 6800 XT (16GB)
ストレージ60GBの空き容量60GBの空き容量

最低動作環境と快適さは別物

最低動作環境は「起動して遊べる」水準であり、大きな都市を作っても快適に動く水準ではありません。推奨動作環境の GPU(RTX 3080 クラス)と最低動作環境の GPU(GTX 970 クラス)の差が大きく、必要な性能の幅が広いことが分かります。後述する公式Q&Aでも、都市の人口が増えるほどシミュレーション側の負荷が顕在化しやすいと説明されています。特定のパーツの購入をこの記事で勧めることはしませんが、自分の環境が最低・推奨のどちらに近いかを把握しておくと、後述する設定やパッチの改善点を読むときの目安になります。

重くなる原因についての公式の説明

開発チームは開発者Q&A形式の記事「City Corner #4」(2026年4月9日)で、CS2 の性能課題を「レンダリング(GPU側)」と「シミュレーション(CPU側)」の2種類に分けて説明しています。

レンダリング(GPU側)の課題

公式の説明によると、レンダリング性能に最も影響しているのは描画する三角形の数で、遠くにある建物ほど簡略化したモデル(LOD)を増やす対応を進めているとのことです。地形の描画についても、場合によっては送っているポリゴンの約65%が画面外にあるためカリング(除去)され、また40〜60%は画面に映らないほど小さいため捨てられていると説明されています。つまり、地形の描画処理自体に改善の余地が多く残っているということです。

水のシミュレーションの負荷

同じ記事では、水のシミュレーションはGPU上で計算されており、レンダリングパイプラインの中でも特に重い処理の一つだと述べられています。低スペックの環境ほど、水のシミュレーションが多くのGPUリソースを占有してしまい、他の描画処理を妨げる問題が目立つとのことです。水面が多い都市ほど影響を受けやすいと考えられます。

シミュレーション(CPU側)の課題

CPU側の性能は、都市の人口が増えるほど課題が顕在化しやすく、特に市民のパスファインディング(経路探索)の頻度と強く関係していると説明されています。過去には、建物内で市民や犯罪者が動けなくなり過剰な経路探索が発生していた問題や、自転車が大量発生してパスファインディングに負荷をかけていた問題があったものの、これらはすでに修正済みとのことです。

ポイント

同じ記事では、これまでに適用済みの簡易な対策として、低スペック機での影の解像度の引き下げ、使用ハードウェアに応じたグラフィック品質の自動マッチング、SSGIなど負荷の高いエフェクトの低スペック機での無効化がすでに挙げられていました。次の見出しで紹介する各パッチの改善は、この延長線上にあります。

グラフィック設定でできること

公式Wiki(cs2.paradoxwikis.com)のグラフィック設定・動作環境に関するページは、2026年9月22日時点でいずれも本文が空でした。そのため、ここではパッチノートと公式Q&A「City Corner #4」に実際に記載されている項目だけを紹介します。「この設定を下げるとFPSが何%上がる」という具体的な数値の記載は、公式アナウンス・パッチノートのいずれにも見当たりませんでした。

テクスチャ品質(Texture Quality)

Patch 1.6.0f1「Summer Solstice」(2026年6月22日)のパッチノートによると、テクスチャ品質(Texture Quality)の設定を下げると、地形のVRAM使用量が減りGPU性能が改善するとされています。VRAM容量に余裕がない環境で重さを感じる場合、確認する価値のある項目です。

影・グローバルイルミネーションの設定

Patch 1.5.4f1「First Frost」(2026年2月18日)では、グローバルイルミネーションのポストプロセス効果が既定で無効化されました。また、City Corner #4(2026年4月9日)では、これまでに適用済みの対策として「低スペックのハードウェア設定では影の解像度を引き下げている」と説明されています。影の描画やグローバルイルミネーションは、公式が性能への影響に触れている項目のひとつです。なお、月光・太陽光の影の描画を状況に応じて無効化する処理はパッチ側で行われたと記載されており、プレイヤーが操作する設定項目として案内されているものではありません。

ベンチマークツールで自分の環境を確かめる

Patch 1.5.7f1(2026年4月29日)で、メインメニューのオプション画面に「Benchmark」タブが追加され、ゲーム内で性能を計測できるようになりました。起動時に直接ベンチマークを実行する起動パラメータ -benchmark も同時に追加されています。設定を変える前後で数値を比較すれば、自分の環境で実際に効果があったかどうかを確かめられます。なお、何が表示されるかなど詳しい仕様は、公式アナウンスに記載がありません。

パッチでの性能改善(時系列)

Steam の公式アナウンス(パッチノート)に記載されている、性能に関わる主な変更点を時系列でまとめます。どの見出しの下に書かれていた項目かを確認したうえで整理しています。

主なパッチと性能関連の変更点

パッチ(配信日) 主な性能関連の変更点
1.5.4f1「First Frost」
2026年2月18日
初回起動時の既定のグラフィック品質設定を最適化。グローバルイルミネーションのポストプロセス効果を既定で無効化
1.5.7f1「Spring Cleaning」
2026年4月29日
ベンチマークツールを追加。日中の月光・影/夜間の太陽光・影の描画を無効化。メインメニューのFPSを120に制限しGPU負荷を軽減
1.6.0f1「Summer Solstice」
2026年6月22日
世帯の引っ越し先の再評価の頻度を減らし、大都市での性能を改善。テクスチャ品質を下げると地形のVRAM使用量が減りGPU性能が改善
1.6.2f1「Autumn Breeze」
2026年9月16日
木のLOD品質・性能を改善。多数のアセットを性能最適化(新規・改善されたLOD)。LODレベルの選択を改善。軽微なシミュレーション性能の最適化。メモリ使用量の最適化。風のシミュレーション性能を改善

1.6.0f1(2026年6月22日)から1.6.2f1(2026年9月16日)までの間に、公式アナウンス一覧に1.6.1系のパッチノートは見当たりませんでした。連番が飛んでいる理由は確認できていません。

最新パッチ 1.6.2f1 を適用する前の注意

1.6.2f1「Autumn Breeze」のパッチノートには、UIフレームワーク(Coherent Gameface)をv2.2.1へ更新したため、一部のMODに影響が出ることがあると明記されています。古いセーブデータの読み込みには対応しているとのことですが、MODを多く使っている場合は、アップデート後に一度動作を確認しておくと安心です。

MOD が原因で重くなっているとき

アップデート直後に重くなった場合はMODを疑う

ここまで紹介した設定・パッチはいずれもゲーム本体の話です。もし特定のパッチを適用した直後だけ急に重くなった、あるいは特定のMODを入れてから動作が悪化したと感じる場合は、ゲーム本体の性能の問題ではなく、MODとゲームのバージョンが噛み合っていない可能性があります。MODが原因かどうかの切り分け方と、Paradox Mods・Playsetの見直し方は、下記の記事で詳しく扱っています。

MOD の性能への影響は保証されていない

個々のMODが性能にどの程度影響するかは、MODの作者や当サイトが検証・保証しているものではありません。導入する場合は、まず対応バージョンが現行バージョンと合っているかを確認し、動作が不安定な場合は一つずつ無効化して切り分けることをおすすめします。

よくある質問

最低動作環境を満たしていれば快適に遊べますか?

最低動作環境は「起動して遊べる」水準を示すもので、快適さを保証するものではありません。Steamの推奨動作環境はGPUだけでもRTX 3080クラスが挙げられており、最低動作環境のGTX 970クラスとの差は大きいです。都市の規模が大きくなるほど要求される性能も上がる傾向があります。

どの設定を下げれば一番効果がありますか?

公式アナウンス・パッチノートには、特定の設定を下げるとFPSが何%改善するという具体的な数値は記載されていません。この記事で紹介したテクスチャ品質、影の解像度、グローバルイルミネーションは、公式が性能への影響に触れている項目です。自分の環境でどれが効果的かは、ベンチマークツール(Patch 1.5.7f1以降)で設定変更の前後を比較して確かめるのが確実です。

ベンチマークツールはどうやって使いますか?

メインメニューのオプション画面にある「Benchmark」タブから実行できます(Patch 1.5.7f1以降)。起動時に直接ベンチマークを行う起動パラメータ-benchmarkも用意されています。何が表示されるかなど詳しい仕様は、公式アナウンスに説明がなく確認できていません。

MODを入れていないのに急に重くなりました。原因は何でしょうか?

MODを使っていない場合は、都市の人口増加によるパスファインディング(経路探索)の負荷や、水面の多いエリアでのシミュレーション負荷が影響している可能性があります。公式もCPU側の課題は人口増加に伴って顕在化しやすいと説明しています。まずは動作環境を満たしているか、最新パッチを適用しているかを確認してください。

まとめ

CS2(Cities: Skylines II)の重さ・カクつきへの対処は、まず自分の環境が推奨動作環境にどれだけ近いかを把握することから始まります。そのうえで、公式が性能改善につながるとしているテクスチャ品質や影・グローバルイルミネーションの設定を見直し、Patch 1.5.7f1以降に追加されたベンチマークツールで実際の効果を確かめるのが近道です。開発チームはPatch 1.5.4f1から1.6.2f1「Autumn Breeze」まで、地形のLOD・テクスチャ品質・世帯の再評価頻度・木のLODなど、レンダリングとシミュレーションの両面で継続的に性能改善を重ねています。アップデート直後だけ急に重くなった場合はMODの互換性も疑ってみましょう。公式の発表内容は今後のアップデートで変わる可能性があるため、最新の状況はパッチノートで確認してください。CS2の始め方や序盤の進め方はCS2の始め方と序盤の進め方の記事、MODの入手先と互換性の見方はMOD入門の記事をどうぞ。

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