この記事では、Microsoft Flight Simulator 2024(MSFS 2024)をインストールして、最初のフライトまでに済ませておきたい設定を順番に解説します。PC(Steam・Xbox app)とPS5の両方に対応しています。
MSFS 2024は、前作のMSFS 2020と違って景色や機体のデータの多くをインターネットから読み込みながら飛ぶ作りになっています。インストールの流れも2020とは少し違うので、2020から乗り換える人も一度目を通してください。
MSFS 2020のインストール手順は、以下の記事にまとめています。

インストールの前に確認すること

買ってから「動かない」「容量が足りない」とならないよう、先に次の3点を確かめておきましょう。
遊べる機種と買える場所
MSFS 2024は2024年11月19日に発売され、現在は次の3機種で遊べます。
- PC:SteamまたはMicrosoft Store(Xbox app)で購入。Game Passの対象プランでも遊べます
- Xbox Series X|S
- PS5・PS5 Pro:2025年12月8日に発売。PlayStation Storeで購入
PC版で迷ったら、Microsoft Store(Xbox app)版はシム内で買ったアドオンをXboxと共有できる点を覚えておくとよいでしょう。Steam版はPC専用で、シム内のマーケットプレイスで買ったものはXboxやPS5へ持ち越せません。Game Passは発売日からPC Game PassとGame Pass Ultimateで遊べましたが、対象プランは変わることがあるので、加入前にXboxの公式ページで確認してください。
エディションごとの収録機体の違いと選び方は、以下の記事で解説しています。

PCの必要スペック
公式が出している必要スペックは次のとおりです。ストレージはどの段階でも50GBですが、ネット回線の速さが条件に入っているのがMSFS 2024の特徴です。
| 項目 | 最低 | 推奨 | 理想 |
|---|---|---|---|
| OS | Windows 10(最新の更新) | Windows 10(最新の更新) | Windows 10(最新の更新) |
| CPU(AMD) | Ryzen 5 2600X | Ryzen 7 2700X | Ryzen 9 7900X |
| CPU(Intel) | Core i7-6800K | Core i7-10700K | Core i7-14700K |
| GPU(AMD) | Radeon RX 5700 | Radeon RX 5700 XT | Radeon RX 7900 XT |
| GPU(NVIDIA) | GeForce GTX 970 | GeForce RTX 2080 | GeForce RTX 4080 |
| VRAM | 4GB | 8GB | 12GB |
| メモリ | 16GB | 32GB | 64GB |
| ストレージ | 50GB | 50GB | 50GB |
| 回線速度 | 10Mbps | 50Mbps | 100Mbps |
スペックの考え方や、MSFS向けのPCの選び方は以下の記事で詳しく解説しています。

ストレージとネット回線
MSFS 2024は、地形・航空写真・建物などのデータを飛びながらダウンロードします。そのため本体の容量は抑えられていますが、回線が遅いと景色の読み込みが追いつかず、オフラインモードに切り替わることがあります。公式サポートによると、ダウンロード中の回線速度が5Mbpsを下回ったときや、飛行中に地形の読み込みに3秒以上かかったときに切り替わります。
本体の50GBに加えて、追加コンテンツやキャッシュ(一度読み込んだ景色の保存場所)の分も使うので、ストレージは余裕を持たせておきましょう。インストール先は読み書きの速いSSDがおすすめです。
PC版は英語の言語パックを先に入れる
公式サポートは、PC版をインストールする前にWindowsに「英語(米国)」の言語パックを入れておくよう案内しています。日本語のWindowsでは入っていないことが多いので、Windowsの「設定」の「時刻と言語」から追加しておきましょう。Windowsの表示言語を英語に変える必要はありません。
PC(Steam・Xbox app)でのインストール手順

PC版は、まずSteamやXbox appで「起動用のプログラム」を入れ、シムを起動してから本体のデータをダウンロードするという2段階で進みます。
インストールの流れ
SteamはライブラリでMicrosoft Flight Simulator 2024を選び、「インストール」を押します。Xbox appはゲームのページ(Game Passならカタログ)から「インストール」を押します。ここで入るのは起動用のプログラムで、本体のデータは次のステップ以降でダウンロードします。
「プレイ」を押して起動し、Microsoftアカウント(ゲーマータグ)でサインインします。MSFS 2020で使っていたアカウントと同じものにすると、2020のエディションの機体やマーケットプレイスの購入品を引き継げます。
シムの中のインストール画面で、一緒に入れる追加コンテンツをチェックボックスで選び、「Update(更新)」を押すとダウンロードが始まります。追加コンテンツは本体を入れた後からでも入れられるので、最初は本体だけにして早く飛べる状態にするのもひとつの手です。
ダウンロードが終わるとメインメニューが表示されます。最初のフライトの前に、次の章の設定を済ませておきましょう。
データが保存される場所
Steam版とMicrosoft Store版では、アドオンやキャッシュの保存場所が違います。MODを入れるときやトラブルのときに必要になるので、自分の場所を控えておくと便利です(AppDataは隠しフォルダなので、エクスプローラーの「表示」で隠しファイルを表示してください)。
| 購入先 | Communityフォルダ(既定の場所) |
|---|---|
| Steam | C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Roaming\Microsoft Flight Simulator 2024\Packages\Community |
| Microsoft Store・Xbox app | C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Packages\Microsoft.Limitless_8wekyb3d8bbwe\LocalCache\Packages\Community |
Communityフォルダの場所はシムの中からも開けます。場所の確かめ方と、別のドライブへ移す方法は以下の記事にまとめています。

PS5でのインストール手順
PS5版は、PlayStation Storeで買ってダウンロードするだけで、PC版より手順はシンプルです。
PlayStation Storeで購入してダウンロードする
PlayStation Storeで「Microsoft Flight Simulator 2024」を検索し、Standard・Deluxe・Premium Deluxe・Aviatorの中からエディションを選んで購入します。購入後に「ダウンロード」を選ぶと、ゲーム本体と更新データがバックグラウンドでダウンロードされます。終わったらゲームライブラリから起動しましょう。
PS5版で知っておきたいこと
- 遊ぶ間はインターネットへの接続が必要(景色のデータを読み込むため)
- パッケージ版(ディスク)でも、ダウンロードとネット接続が必要
- Microsoftアカウントは不要。PlayStation Plusはマルチプレイを使うときだけ必要
- PC・Xboxとのクロスプレイは無く、PC・Xboxで買ったアドオンもPS5には引き継げない
PS5版の発売時の情報と、実際に遊んでみた感想は以下の記事で紹介しています。

最初のフライトの前にやっておきたい設定

設定はメインメニュー右上の歯車から開きます。MSFS 2024の設定は「General(全般)」「Assistances(アシスト)」「Controls(操作)」「Accessibility(アクセシビリティ)」「VR」の5つに分かれています。2020ではGeneralの中にあったVRが、独立した項目になりました。
General(全般)でグラフィックと通信を見直す
Generalには、グラフィック・言語・サウンド・オンライン・カメラ・交通量・飛行モデル・画面表示などの項目がまとまっています。公式も最初のフライトの前にひととおり見ておくことをすすめています。
- グラフィック:最初は控えめな設定で飛んでみて、余裕があれば少しずつ上げる
- オンライン:インターネットを使う機能の設定。回線が遅い人はここも確認する
- 交通量:周りの飛行機や車の量。重いときに減らすと軽くなることがある
グラフィック設定の詳しい考え方は、以下の記事にまとめています。

Assistances(アシスト)で難しさを決める
Assistancesでは、操縦のどこをAIパイロットに任せるかを項目ごとにオン・オフできます。メニューの下の矢印で「Default Assists」と「All Assists」を切り替えられるので、初めてなら手厚いアシストから始めて、慣れたら少しずつ外していくのがおすすめです。
Controls(操作)でコントローラーを割り当てる
操作の割り当てはシムの中でしかできません。よく使われるコントローラーは自動でプロファイルが設定されますが、されない場合は自分で割り当てます。MSFS 2024では、全機体共通・機体の種類ごと(飛行機・ヘリなど)・機体ごとの3段階で割り当てを分けられるようになりました。
おすすめの割り当てと、コントローラーの選び方は以下の記事を参考にしてください。


MSFS 2020から乗り換えるときのポイント

MSFS 2024は2020のアップデートではなく、別のソフトとしてインストールします。2020で集めた機体やアドオンは、次のように引き継げます。
マーケットプレイスで買ったものは「My Library」に出る
2020のシム内マーケットプレイスで買ったアドオンは、同じアカウントでサインインすると2024の「My Library」に表示されます。ただしMicrosoftとAsobo以外のアドオンは、最初は無効(Disabled)になっているので、使いたいものを自分で有効にします。「Not Creator Approved」と表示されたものは、作者がまだ2024での動作を確認していないか、動かないと判断したものです。
2020のDeluxe版・Premium Deluxe版に入っていた機体と空港も、同じアカウントなら2024でそのまま使えます。
Communityフォルダのアドオンはコピーして移す
flightsim.toなどシムの外で入れたアドオンは、2020のCommunityフォルダの中身を2024のCommunityフォルダへコピーすれば、多くはそのまま動きます。ただしすべてが2024に対応しているわけではないので、まとめて入れるより、配布元で2024対応を確かめてから少しずつ移すと、不具合が出たときに原因を探しやすくなります。

うまくインストールできないとき
オフラインモードに切り替わってしまう
回線が遅いと判定されると、オフラインモードに切り替わります。動画の視聴やほかの端末のダウンロードも回線を使うので、ダウンロード中や飛行中はほかの通信を止めると改善することがあります。
読み込みや起動がおかしいときはアドオンを外して試す
読み込みが終わらない・落ちるといった症状は、アドオンが原因のことがあります。公式サポートは、シム内の「My Library」でMicrosoft・Asobo以外のアドオンを無効にし、PCではCommunityフォルダの名前も変えて(例:TestCommunity)アドオンを読み込ませない状態で起動し、直ったら1つずつ戻して原因を探す方法を案内しています。
それでも直らなければ入れ直す
アドオンを外しても直らないときは、インストール時にファイルが壊れた可能性があります。SteamやXbox appからアンインストールしたあと、残ったデータのフォルダ(Steam版は「AppData\Roaming\Microsoft Flight Simulator 2024」、Microsoft Store版は「AppData\Local\Packages\Microsoft.Limitless_8wekyb3d8bbwe」)も消してから入れ直すと、まっさらな状態に戻せます。インストール先を変えていた場合は、そのフォルダも消します。このフォルダにはCommunityフォルダのアドオンも入っているので、必要なものは先に別の場所へ移しておいてください。
よくある質問
- MSFS 2024の容量はどれくらい必要ですか?
-
公式の必要スペックでは50GBです。景色のデータはネットから読み込む作りですが、追加コンテンツやキャッシュの分も使うので、余裕を持たせておくと安心です。
- インターネットにつながっていないと遊べませんか?
-
MSFS 2024は景色や機体のデータを読み込みながら飛ぶため、基本的にネット接続が前提です。公式の必要スペックでは最低10Mbps、推奨50Mbpsの回線速度が条件になっています。
- MSFS 2020を持っていれば、2024は無料になりますか?
-
なりません。MSFS 2024は別売りのソフトです。ただし2020で買ったマーケットプレイスのアドオンや、Deluxe版・Premium Deluxe版の機体は、同じアカウントなら2024でも使えます。
- SteamとMicrosoft Storeはどちらで買うのがよいですか?
-
Xboxでも遊ぶ可能性があるなら、シム内で買ったアドオンを共有できるMicrosoft Store(Xbox app)版が便利です。PCだけで遊び、ほかのゲームもSteamでまとめたいならSteam版で問題ありません。
まとめ
MSFS 2024のインストールと、最初に済ませておきたい設定を解説しました。
- PC版は、ストアで起動用のプログラムを入れてから、シムの中で本体のデータをダウンロードする
- ストレージは50GB。ネット回線の速さも必要スペックに入っている
- PC版はインストール前に英語(米国)の言語パックを入れておく
- 設定は5つに分かれている。まずGeneral・Assistances・Controlsを見直す
- 2020のアドオンは、同じアカウントならMy Libraryに出る。Communityフォルダの中身はコピーで移せる
インストールが済んだら、まずは標準で入っているA320neoで飛んでみましょう。収録機体の一覧と、初心者向けの最初のフライトの手順は以下にまとめています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
