Microsoft Flight Simulatorのグランドハンドリングを本格的にシミュレートできる人気アドオン「GSX Pro」が、ユーザーからの要望を反映した大規模アップデートをリリースしました。
このアップデートでは、コミュニティから最も不満の声が多かった操作性の問題を根本から解決する2つの革新的機能が追加されています。
清掃スタッフの追加により機内作業の再現度が向上し、新しい統合型マップ「多機能マップ(Versatile Map)」の導入で、これまで煩雑だったゲート選択や空港プロファイル編集が驚くほど直感的になりました。
この記事では、GSX Proの最新アップデート内容を詳しく解説していきます。
ぜひ最後までご覧ください。
新機能その1:機内清掃スタッフの追加

ユーザー要望トップの機能がついに実装
GSX Proユーザーから最も要望が多かった機能の一つが、ついに実装されました。
グランドクルーに清掃部門が加わったのです。
一見シンプルな追加機能に思えますが、開発チームによれば、狭い客室内をリアルに動き回れるようにするため、キャラクターアニメーションのシステムを全面的に見直す必要があったとのことです。
この機能への開発チームの本気度が伝わってきますね。
清掃サービスの呼び出し方法
操作方法は非常にシンプルです。
機内に乗客がいない状態で、アディショナルサービスのメニューから「Request Cleaning Service」を選択するだけです。
しばらくすると小型ミニバンが到着し、タラップやボーディングブリッジを使って機内に入り、作業を開始します。
クルーの人数は機体のサイズによって自動的に調整されます。
ナローボディ機の場合は4人、ワイドボディ機では通路ごとに4人、合計8人で清掃作業を行ってくれるんです。
リアルな動作とこだわりの演出
各清掃員は独自の装備とアニメーションを使って狭い通路を動き回ります。
衝突を避けながらそれぞれのチームで作業を進める様子は、まさにリアルそのものです。
個々の動作タイミングや移動速度が異なるため、毎回違った動きが楽しめるという細かなこだわりも実装されています。
作業を終えるとチームはミニバンに乗って帰っていきます。
このレベルの機能をフライトシミュレーターに必要と感じるかどうかは人それぞれですが、GSX Proを持っているユーザーには、この機能を使うかどうか選べる選択肢があるというのが重要なポイントですね。
新機能その2:革命的な「多機能マップ」

アップデート最大の目玉機能
このアップデートで最も注目すべき機能が、新しい統合型マップ「Versatile Map(多機能マップ)」です。
この多機能マップは、GSX Proの機能全体にわたる幅広い役割を担う、まさに革命的なツールなんです。
従来のGSXのメニューシステムは、実はユーザーから最も不満が多かった部分の一つでした。
延々と続くゲートのページをスクロールする必要があったり、大型機体でどのスポットが使用可能なのか分からなかったり、車両の配置変更にキーボード操作が必要だったりと、使いにくさを感じていた方も多かったはずです。
多機能マップは、これらの問題を一挙に解決してくれます。
ゲートの閲覧と再配置が簡単に
GSXの「Reposition Aircraft」メニューからマップを選択すると、空港の情報、誘導路、駐機スポットなどがまとめられた多機能マップが表示されます。
現在使用中の機体に適したゲートは黄色の円で囲まれて表示されるため、どのスポットが利用可能かが一目瞭然です。
画面はズームやパン、中央配置が可能で、空港の全体レイアウトと自分の機体をどのスポットに駐機させるかが瞬時に把握できるようになりました。
これだけでも多くのユーザーの不満を解決してくれる機能ですね。
豊富なマップ背景オプション
マップ背景は複数のオプションから選択できます。
Navigraphの有料サブスクリプションを持っているユーザーは、IFR、VFR、または世界地図レイヤーに切り替えることが可能です。
さらに、GoogleマップやBingマップのAPIを設定しておけば、背景をGoogleマップまたはBingマップに変更することもできます。
ゲートをクリックして「Warp Here」を押せば、一瞬で機体を再配置できます。
フライトプラン連携機能
SimbriefなどでフライトプランをGSXに読み込んでおくと、アディショナルサービスメニューに「出発空港ダイアグラム」と「到着空港ダイアグラム」が表示されます。
これをクリックすると同様のマップが表示され、Navigraphの有料サブスクリプションを連携していれば、オーバーレイでチャートを表示することも可能です。
従来のGSXでは燃料と乗客数をSimbriefインポートで反映できていましたが、今回のアップデートではフライトプランをロードすると、SIDやSTARを含んだ飛行ルートを自動的にハイライト表示してくれるようになりました。
どこへ向かうべきか、どのスポットがルートに適しているかを推測する時間が大幅に削減されます。
これは本当に嬉しいアップデートです。
2Dマップでの空港プロファイル編集が革命的に進化
従来の編集方法の課題
従来のGSX Proでは、車両の移動やオブジェクトの回転など、すべての編集作業をキーボードで行う必要がありました。
一つ一つのスポット情報を編集するのは非常に面倒で時間がかかる作業でした。
この煩雑さから、カスタマイズを諦めていたユーザーも多かったのではないでしょうか。
直感的な2D編集モード

アップデート後のGSX Proでは、「Customize Airport Position」を選択した後、右下にある「2D」ボタンをクリックすると、新しい編集画面が開きます。
この画面では、マウスクリックとドラッグ操作だけで全ての編集が可能になりました。
車両の移動、オブジェクトの回転、スポット半径の調整など、すべてが直感的に編集できるんです。
Googleマップなどを連携していれば衛星画像を重ねて表示する機能もあり、現実世界のレイアウトと車両の位置を簡単に比較しながら編集作業ができます。
編集した内容は「Save」ボタンを押すだけで保存されます。
これにより、可能な限りリアルな配置に近づけることが簡単になりました。
プッシュバックルート作成が大幅に改善

新しいプッシュバック編集方法
2Dカスタマイズモードの導入により、プッシュバックルートの作成も大幅に改善されました。
プッシュバックタブを開いて「Customize 2D」を選択すると、編集画面が表示されます。
まず、機体を最終的にどこに移動させたいかを左クリックで指定します。
機体の方位などは後から編集可能です。
何もない空間を左クリックすると経由ポイントが追加でき、こちらも角度の変更が可能です。
プッシュとプルの視覚的な区別
トーイングカーで押し出す方向は緑色の「Push」、逆に引っ張る場合は赤色の「Pull」で色分けされています。
近づくと矢印も表示されるので、方向も把握しやすい設計です。
編集が完了したら「Save Route」を押すことで、このルートが空港プロファイルに保存され、次回このスポットを訪れた際にすぐに使えるようになります。
クイックエディット機能

ATCの指示で普段とは異なるプッシュバックを指示された場合でも、クイックエディット機能によりルートをその場ですぐに計画できます。
これにより柔軟なプッシュバック対応が可能になりました。
「Staff Leaving Warning」「Brakes」「Freeze Traffic」をオンにすればAI航空機が表示され、誘導路の安全性を確認することもできます。
ちなみに、着陸空港に到着する前に、到着スポットを事前に予約しておくことも可能になりました。
まとめ

GSX Proの今回のアップデートは、メニュー操作や空港プロファイル編集といった、ユーザーからの不満が最も多かった部分を見事に解決する大規模なものとなりました。
清掃スタッフの追加により機内作業の再現度が向上し、多機能マップの導入で適切なゲート選択が一目で分かるようになりました。
シンプルな2D編集モードにより、操作がスムーズで直感的になったことも大きな進歩です。
編集が難しくて諦めていた空港カスタマイズにも、これなら挑戦しやすくなりますね。
このアップデートは、GSX Proを持っている既存ユーザーは今すぐ利用できます。
まだGSX Proを持っていない方には朗報があります。
現在SimMarketでは2025年12月1日までのブラックフライデーセールに合わせて、GSX Proが30%オフの3,800円で販売されています。
この機会にGSX Proを導入して、Microsoft Flight Simulatorの体験をさらに充実させてみてはいかがでしょうか。
最後までご覧いただき、ありがとうございます。
